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写真はラ·ケブランリ美術館の向こうに聳えるエッフェル塔。眼下に望む仮設会場ではビーチバレーボール。砂上の熱戦も、女子は
毎回ユニフォームの話題が先行してしまう。それでも今大会は規定を緩和され、機能性とデザインに優れた新ユニフォームが芸術の都での大会に彩りをそえた。
テニスファンの聖地、全仏オープンの会場スタッド·ローラン·ギャロスでは今回ボクシングも。テニスも同国では人気があり愛好者数は三位。フランスではサッカー同様にラグビーも人気がありレキップ紙面でもよく見かけるが、あくまで観て楽しむもの。週末にタックルくらって肋骨不全骨折=ひびで仕事休む人は多分いない。それに対して愛好者数でいえば600万人を超えるペタンクが同国第四のスポーツ。日本ではお年寄りの嗜みゲートボール程度に思われているがそうでもない。
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フランクラン·デ·ルーズヴェルト駅で下車しコンコルド広場を抜けてルーヴル美術館までの定番お散歩コース。途中地元の若者達がペタンクをしているので足を止める。実際にプレーを見るのはこの時が初めて。写真を撮らせてもらう事にしたが、結果今回後半はパリジェンヌのぷち写真集になってまった。ほんの僅かな隙間スペースさえあればできる気軽さが魅力。
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pieds-tanqué:ピエ·タンケ=両足を地面に揃えるの語源どおり、手の甲を上にして 鉄球を投げるのだが、両足をフィールドから離してはいけない。目標球に相手チームより近づければ勝利とシンプルなルール。撮影だけではなく、実際やらせてもらったが楽しい。そりゃあ目の前でこんなマドモアゼルの素敵な笑顔を見れるのだから楽しくないわけがない。
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オリンピック種目にはなくパラリンピックでのみ競技が行われたボッチャは重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために欧州で考案された。パラリンピックでは1984年から正式種目に。イタリア語でボッチャは英語のボール。基本ルールはペタンクと変わらないから百年後に三度パリ五輪が開催される頃には、ペタンクが大会種目になっているかもしれない。最も百年後の地球は真夏に屋外スポーツができるような気温なのだろうか。果たして。[第169話了]
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