Foot ball Drunker 〔41〕visiting 『Red Bull Arena』ザルツブルク /オーストリア

アルプスの麓 モーツァルトの生まれた街で消えた荷物

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南野拓実:Takumi Minamino【1995年1月16日生】がカナダ戦でゴールを外すと、目の前で画面を眺めていた初老の男性は首に横に振った。筆者は心の中で喝采を送ったシーン。
日本代表ウィークに中村、浅野、伊東とカナダ戦攻撃陣を並べてきたから南野拓実が在籍したレッドブル・ザルツブルクの本拠地で締めるしかない。

アウストリア・ウィーン戦の南野拓実
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38話のリンツから間をおかず第41話はオーストリア第四の都市ザルツブルクのレッドブルアリーナ。

オーストリア全体で観光業の占める割合はGDPの15%程度、けして多くはない。
レッドブルの本社があるとはいえ産業都市のリンツと比べると、モーツァルトが生まれた音楽の都の財政が潤沢とは思えない。観光業に頼ざるを得ないと感じた2013年の訪問時。2021年には約1,270万人の外国人観光客が同国を訪れたらしいからコロナ禍のダメージも回復しつつあるのは何より。 


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写真はザルツブルクの空港。帰国当日空港に向かうタクシーを拾おうと安宿のロビーで荷物から目を離した僅かな時間に盗まれてしまい手ぶらでの帰国。カメラと財布、パスポートは肌身離さず、持っていかれたのはパソコンと衣類が入ったバッグで結構な重量。よく盗む気になったと呆れるものの観光客が集まるところは、何処の国でも狙われるからご用心。   


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5月のシーズン最終節。ウィンターブレーク期間が長い分、シーズン閉幕も遅い。灰色の空に背景のアルプスが醸し出す冷たいひんやりとした空気。対照的に前節優勝を決めたアウストリア・ウィーンサポーター達はビールとワインボトル片手にご機嫌で熱気を感じさせる。


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ウィーンに行けばショップ棚のボトルに手を伸ばさずにはいられない。皇帝ヨーゼフ2世の恩恵をにより培われたホイリゲ文化の都。飲み過ぎて羽目を外す輩を目にするのも茶飯事ならば、POLIZEIのパトカーが周りを固めるのもまた見慣れた欧州の風景。


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2008年のユーロ開催にあわせ収容規模を三万人オーバーまで拡大。過去の年間最大動員数はレッドブル社参入の2005-06シーズン。大型補強の効果で成績は前年の9位から2位に躍進しており一試合平均の入場者数は16,512人。

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翌年の冬には現日本サッカー協会理事宮本恒靖:Tsuneyasu Miyamoto【1977年2月7日生】氏と三都主アレサンドロ:Santos Alessandro【1977年7月20日生】氏が加入、10年ぶりの国内制覇で平均観客数も1万5千人を上回っていた。
2009-10シーズン以降から緩やかに下降線をたどり、11-12シーズンは1試合平均1万人を下回る苦境に。パンデミックも収まり、昨季の平均動員は12,868.5人。