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今季のJリーグを例に挙げるならば二月中旬に開幕して師走の第一週に終了する。七月が二試合と少ない。現在の試合数をキープするのであれば、七月も八月も気候変動が進もうが関係なく試合をこなさなければならない。そこで、プレーオフを採用せず各チーム総当たり34試合のポーランドとカレンダーを比較してみる。第一節と第二節は七月の開催。前半で一区切りの18節が十二月第一週目で終了する。ウィンターブレーク明けとなる19節は 一月末日か二月一日、最終34節は五月二十三日。同じく七月開幕のデンマークはチーム数が少ないので休み明けを一週間遅らせている。つまり寒冷地の欧州リーグは日本のシーズンオフと同じ期間の冬休みを取っており雪の中試合観戦には新潟サポーターでなくとも足を運ぶ気などはじめからない。
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五大リーグは兎も角、東欧や北欧の地方都市まで含む欧州全域のクラブを広く見渡せば、Jリーグのクラブよりも財政規模で劣るクラブが圧倒的に多いのだから、暖房設備もなければ雪かきのための人件費予算を組めるわけがない。積雪地域のクラブが二月上旬のアウェー連戦を我慢してもらえば、現在のスケジュールと変わらずポーランド式夏春制への移行はシロクマをパンダに描き直すぐらい簡単である。日本政府が経済成長を放棄した三十年を取りもどす為、野党には頑張っていただきたいのだが、Jリーグも失われた十七年と陰口を叩かれないよう来季以降の更なる発展を期待したい。〖第六十一話了〗
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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:Kisya