そこで佐々木監督が取った策は、意外にも守り切ることだった。自陣に全選手を集めて相手の猛攻をしのぎ、ボールを奪っても前線に長いボールを送る。1年前とは明らかに違う戦い方だった。
スピード、高さ、パワーで劣るなでしこに、前線のロングボールを収める術は無い。それも相手はアメリカだ。女子サッカー界の中でもトップクラスのフィジカルを誇る。そんな相手にロングボール主体の攻撃など通用するはずもない。
アメリカからすれば準決勝までと展開が同じで、唯一無二の戦いとなるはずだった日本との試合はその他大勢と同じものとなった。