まず第五位はフランス人のルドヴィク·アジョルク:Ludovic Ajorque【1994年2月25日生】。ストラスブールから 2022-23冬に移籍。六試合目となるボルシアMG戦でブンデス初ゴール。ホッフェンハイム戦を挟んでヘルタ·ベルリン戦は右足で同点ゴール。フライブルク戦ではアディショナルタイムにカリム·オニシウォ:Karim Onisiwo【1992年3月17日生】の同点ゴールをアシスト。続くライプツィヒ戦から怒涛の四試合連続ゴール。
チームもこの間四勝四分の無敗。しかし新シーズンは不振で年間二ゴールに終わり、昨年は母国のスタッド·ブレスト29に。クラブ史上初となるUEFAチャンピオンズリーグに挑んだ同クラブで二アシスト。本年年明けからリーグ·アンでは六試合連続ゴールと復調の兆し。先月二十日の第五節OGCニースでも1G3Aと全得点に絡んだ。利き足は左。但しシュート練習では右足を振り抜いていたから、両足と1m96cmの長身から繰り出すヘディングも脅威に。
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北の隣国から新星を獲得 ウィリアム·ボーヴィング
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第四位はコペンハーゲン出身のウィリアム·ボーヴィング:William Bøving【2003年3月1日生】。先月13日三節のライプツィヒ戦でドイツ·ブンデスリーガデビューを果たしたデンマークの新星。シュトゥルムグラ-ツで欧州デビューしたのが十九歳の時。’22年10月13日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)のグループリーグ、オリンピコでのSSラツィオ戦に出場。残り七分で決めたこの日二得点目の同点ゴールで貴重な勝ち点1を獲得。このグループF、実は歴史と記憶に残る白熱ぶり。四チ-ムが二勝二敗二分=勝ち点8で並んだ。共に最終戦勝利を手にしたフェイエノールトとミッティランが得失点差で勝ち抜けを決めるどんでん返し。これぞELの醍醐味である。
この世代のデンマークは将来楽しみなストライカーとして、ニューカッスル·ユナイテッドのウィリアム·オスラ:William Osula【2003年8月4日生】、RBライプツィヒの11番コンラッド·ハーダー:Conrad Harder【2005年4月7日生】がいる。二人とも既にA代表に招集されており、マインツでの活躍次第では年明けボーヴィングに声が掛かっても不思議ではない才能の持ち主。
ちなみに三節でのライプツィヒ戦はボーウィングがベンチに下がった一分後、ハーダーがピッチに入る擦れ違いとなった。
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帰ってきたハンガリ-の大砲 サライ·アーダーム
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第三位は一昨年現役を退き現在はナショナルチームのコーチを務めるサライ·アーダーム:Szalai Ádám【1987年12月9日生】。2010年1月から13年、そして19年から22年の二度在籍。計百四十六試合に出場。現役生活の1/3をこのクラブで過ごした。一試合選べと言われれば ’12年10月のホッヘンファイム戦。前半クロスに頭であわせて先制、後半開始直後に右足で追加点、最後はコーナーから再び頭で決めてハットトリック達成を達成した。ホッフェンハイムは背番号33宇佐美貴史がフル出場した試合だったから覚えている日本人の方もいるのでは。
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二百三十三試合の記録を残して音楽と白い黄金の都へ カリム·オニシウォ
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第二位は今季レッドブル·ザルツブルグへと移籍した元オーストリア代表カリム·オニシウォ。15-16シーズンに加入以来計九年間の在籍で二百三十三試合に出場。
実績だけならば文句なく首位。見事な体躯はナイジェリア人の父親譲り。このオニシヴォ父とダビヴィド·アラバ:David Alaba【1992年6月24日生】の父はウィーンに移住する前、ラゴスから顔見知りだったらしい。