ペーパーレス化の推進が加速する欧州
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頻繁に利用する格安ライアンエアーが本年十一月、紙の搭乗券を全面廃止して、デジタルのみに移行すると発表。ほんの少し前まで自前に印刷するのを忘れると空港でチケット代より高額のプリント代を請求されるから洒落にならない。日本が世界に誇るコンビニエンスストアのサ-ビス機能の充実ぶりは秀抜。ちなみにコペンハ-ゲン空港に着陸するとまず目に飛び込んでくるのは、見慣れたセブンイレブンの看板とカバ-写真の北欧美女たち。中央駅近くでも見掛け飲み物を購入したが、プリントやコピ-の複合機もなければATMもない。
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湘南ベルマーレから、FCコペンハーゲンとブレンビーIFへの移籍が決定したこの夏。1999年にはベルマーレ平塚(当時)の代表取締役を引き受け、再建に取り組んだ河野太郎:Taro Kono【1963年1月10日生】議員も若武者達の旅立ちを祝福しているのではないだろうか。以前空港の入国審査場でお見掛けしてはいても会話したことはないので、デジタル相時代、マイナ保険証等デンマ-クを参考にしたと思える政策から「この方デンマ-ク大好きなんだろうな」と勝手に思っている。
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日本よりも半世紀早く社会保障番号制度が導入されたデンマ-ク
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2016年の幸福度ランキング世界一位を獲得以降、常に上位をキ-プする福祉大国デンマ-ク。昨年発表された世界デジタル政府ランキングでは四年連続トップこそ惜しくものがしたものの銅メダルは貰えるポジションに。気になる日本は惜しくもベストテン入りならず。この北欧の小国で行政手続きのオンライン化をスム-ズに実現できたのはCPRナンバーが以前から発行されているから。ちなみにこの16年は、日本でのマイナンバ-元年にあたるのだが、同国がこのデンマ-ク式マイナンバ-を導入したのは1968年だったから日本のような反発はなかったのも頷ける。
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ホテルのフロントから北欧美人が消えたコぺンハ-ゲン
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先月から今月にかけて渡欧中に宿泊したのはスウェ-デン、デンマ-ク、フランスの三ヶ国。マルメでは、両腕の入れ墨に一瞬身じろいだが、接してみれば非常に親切なお兄さん。サン=ルイではロン毛の親父さんにホテルフロントで旅券を手渡した。それに対して三つの異なる宿を手配したコペンハ-ゲンは北欧美人のフロントスタッフどころかエンヤ婆のようなオババすらいない、何れも無人くん。最初の宿は航空券と同じように事前チェックイン。残りの二つは宿に着いてから自身でキ-操作し情報入力。最初の宿は真っ白なカ-ドキ-を手に取り部屋ナンバ-を記憶させるタイプ。パスモやスイカのチャ-ジを頭に浮かべていただくと宜しいかと。次の宿はカ-ドもなし。チェックインが終わるとドアのロック解除番号がメ-ルで携帯へ瞬時に届いた。
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第47話はコペンハ-ゲンから北へ十二キロ、車でも列車でも20kmの距離にあるコンゲス·リュンビューにあるリュンビュースタディオン。本当の最寄り駅はネーラム線リュンビュー·ローカル駅。小さくて可愛らしい車両ではあるがトラムではない。日本ではリンビー·ボルドクラブと表示されているのでそれに従う。
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2016-17のスーペルリーガでは、FCコペンハーゲンとブレンビーIFに次ぐ三位でフィニッシュ。結果UEFAヨーロッパリーグ予選の出場権を獲得している。しかし遡ること二十年前のUEFAカップでもクラブ·ブルッへと対戦、敵地での初戦には後のFIFAワ-ルドカップで来日するふたりのイェンセンもプレ-している。
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