この試合を通して、スピード豊かなはずのなでしこの左SB臼井は、なかなかにオーバーラップを掛けられませんでしたが、これは彼女自身だけの責任ではなく、中盤でボールが落ち着かず、北朝鮮女子の攻撃となるや、一本のパスでゴール前へ、ということが続いた為に、タイミングが測れなかったことが挙げられます。
後半43分、日本はフリーキックからのボールをカウンターにあい失点。
このとき、攻められながらも宮間が逆サイドをケアするように指示を出していたのですが、北朝鮮女子はそこを突かず、ギリギリまでためた後で飛び込んで来たので、DFは僅かに対応が遅れました。
得点をした北朝鮮女子の選手は、どうも足がつっていたようで、その為に走り込むのが遅れたのかもしれませんが、普段であればこれは頭脳プレイで、この日は特になでしこ増矢がやるべきプレイでした。
試合も終盤に出たこの一連のプレイに、この試合の全てが集約されていたように思います。