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もがき苦しむ日本のジーニアス ~大切なのは「勢い」~

よく柿谷はFWの選手では無いという評価を聞くが、確かに彼の性格的にはチャンスメイクを担う香川のような位置が合っている。1トップとしてゴールに執着している素振りが見えないのだ。柿谷は天才肌だが、サッカーというスポーツをよく理解している。
だからこそシンプルなプレーを好むし、無茶な事はしない。あくまでサッカーが11人でやるものだと理解しているからだ。柿谷の裏への飛び出しがずば抜けているのも、彼が頭でサッカーをしっかり理解している証拠だ。そのボールの受け方こそ相手DFが最も嫌がるものであり、シンプルであると。
センスはあれど、現バーゼル監督のパウロ・ソウザがスタメンで柿谷を起用しないのは、ゴンザレスやエンボロに備わっている勢いに賭けているところがあるのだろう。

☆もう1度ジーニアスなプレーを!

初の海外挑戦が難しいトライなのは誰しも分かっている。日本サッカー界始まって以来の天才と呼ばれたわりには、24歳という遅めの海外挑戦でもあった。だからこそ、今の自分を客観的に見る必要があるのだ。彼の頭脳であれば自身に欠けているものが分かるはずだ。
恐らく柿谷の目から見れば 、ゴンザレスやエンボロのプレーには無駄が多く、エゴが詰まったものだと分かるはずだ。それでも監督は、自身より7歳も若いエンボロを大事な試合でスタメン起用している。

この事から、パウロ・ソウザ監督はチームプレーに徹する選手よりも勢いのある選手を起用する傾向にある事が分かる。つまり、思いきりプレーした上でのミスは許してくれるタイプだ。規律にも厳しくないだろう。
だからこそ柿谷は、もっと自身の技術を活かしたアイディアあるプレーを選択しなければならない。ソウザの考えを代弁すれば、自分たちよりも格上であるレアルを相手に、規律立ったシンプルなプレーのみで勝てる訳がないと。
まだエンボロのようにトリッキーなプレーをしてくれた方が、10回に1回 くらいはセルヒオ・ラモスを抜ける事もある。そこを柿谷は理解すべきだ。

バーゼルだけではない。日本代表でもアギーレは11月の2連戦に柿谷を呼ばず、武藤をスタメンに固定しつつある。武藤には勢いがあり、柿谷には無い。アギーレも武藤には期待してしまうのだろう。監督心理とはそういうものだ。
そうした監督心理を読み、自身が出来る最高のアイディアを柿谷は見せなければならない。彼なら出来るはずなのだ。セレッソ加入当初は香川よりも才能豊かといわれたジーニアスなら・・・。