ヤン·ブレイデルでの試合はホームチーム1点リードで折り返し、後半14分マタイセンが動く。二枚替えは共にフォワード。当時ルーヴェンで唯一聞き覚えのある名前。表示されたのはヨルダン·レマクル:Jordan Remacle【1987年2月14日生】。
2006年8月エールディビジ開幕戦でアヤックスはRKCヴァールヴァイクに5-0圧勝の好スタート。この試合3点差を追うヴァールヴァイクの指揮官アドリー·コスターは、後半15分に19歳のベルギー人フォワードをピッチに送り出す。オランダデビュー戦は何もできず試合終了のホイッスル。相手がアヤックスでは気の毒としか言いようがない。
成績不振を理由に一年で解任された外様をアヤックスがユースアカデミーに迎え入れトップチームまで任されたから箔も付く。
2009年4月8日前述のとおりブルッヘ監督就任。その後オランダU20とU21代表、また2015年から18年まではサウジアラビアで指導者に。リオ五輪予選を兼ねたU23アジア選手権一次リーグ(2016年1月カタール·ドーハ開催)で手倉森ジャパンに敗れている。
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ブルッヘも温存していた司令塔ヴィクトル·ヴァスケス:Víctor Vázquez【1987年1月20日生】を入れて試合の主導権を手放さない。前年にはベルギー年間最優秀選手=MVPに輝きユースも含め14年を過ごしたバルサではUEFAチャンピオンズリーグも経験しているヴァスケス。地味でも随所で巧さが際立つ。
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先制点に続きアブドゥライ·ディアビ:Abdoulay Diaby【1991年5月21日生】が再びゴールを決めて勝負あり。32歳になった今季はシュペル·リグのペンディクスポルでプレーしている。
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KRCヘンクの有望株が前年のロンメル(二部)からルーヴェンへと貸出先が変わり、ジュピラープロ=でデビューを飾る。ヴァスケスの隣、レアンドロ·トロサール:Leandro Trossard【994年12月4日生】は30試合出場8得点を記録。頭角を現したのもこのシーズン。
翌2016-17シーズンからヘンクに戻る。17-18シーズンこそ怪我に泣かされたが2019年には主将腕章を授かり英国移籍も目前の雄姿を撮影。
ヤン·ブレイデル·スタディオンを語るうえで外せないのは2007-08シーズンの最終戦。
フランソワ·ステルシェル:François Sterchele【1982年3月14日生–2008年5月8日没】は2004年三部に低迷するOHルーヴェンでゴールを量産し二部昇格へと導く。’05年にはシャルルロワSCに移籍、ここでマタイセンの指導を仰ぎ急成長を遂げる。リーグ得点王を手土産に2007年恩師からの誘いでブルッヘに。A代表にも招集され明るい未来が約束されていた。