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FK乱入男への判事の指摘とサッカー文化

 「あなたは警備員に追われながら60mほど走り、ボールを蹴った。正直いってあなたは疲れていたのだろう。助走を長くとりすぎたね。夢を叶えたあなたは、もうこんなまねはしないよね」、と。
 
 こんなこと日本であればありえないことだろう。彼はフーリガンとしても認識されなかったため、今後もスタジアムへの出入りも普通にできるようである。判事の言葉といい、処罰も極めて優しい。この一件に疑問視する人もいたが、それよりもこの寛容な判事に賛辞を送る声も大きかったという。
 
 まさに、英国には「サッカーを文化」として認識している人がいるのだ。それはきっと、日本人が思うような生半可なものではなく、非常に熱狂的に、また狂信的までに愛している人もいるのかもしれない。
 
 英国がここまで来たのは、きっと多くの時間がかかったに違いない。設立100年以上のクラブが多く存在する英国。今まで良いことも悪いことも色々な事件があったに違いない。だが、長い長い時間をかけながら、多くの人々の暮らしの中にサッカーが入り込んでいくことで、今日の「サッカー文化」があるのだろう。