ベルギー随一の高級マリンリゾート
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かつてナポレオンが英国を迎え撃つための要塞を築いた湾岸都市オーステンデ。ベルギーを代表するビーチリゾートとして観光客で賑わう現在。
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駅前からトラムで四区間の距離にスタジアムはあるのだが、あえて一区間で下車しカジノを横目に歩を進めると眼前には広がる砂浜。十代を海沿いの街で暮らしたせいなのか、欧州の内陸を旅していると海が無性に恋しくなる。
アルベルト一世プロムナードを歩けば、潮風を肌で感じ耳にするのは波音。普段は昔のことなどすっかり忘れている痴呆オヤジの頭を思い出が駆け巡り、郷愁にふけるのだから生命の母なる海の力は偉大なり。
太陽光発電のリノベーションも財政難で斜陽の二部降格
第26話はKVオーステンデの本拠地、旧アルベルト・パルクスタディオン:Albertpark Stadion。2020年にネーミングライツを取得で改名『Diaz Arena』に。収容人員は8500人弱。
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2017年にヨーロッパリーグの予選出場権を獲得したクラブはゼニト・サンクトペテルブルクから元ベルギー代表の大物ニコラス・ロンバーツ:Nicolas Lombaerts【1985年3月20日生】を獲得する。ブルッヘの下部組織出身、2004年KAAヘントでトップデビュー、ピョートル1世時代の帝都では2008年から9年もの間プレーして、三度目の移籍で母国復帰。
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特筆すべきは予選を含めUEFAチャンピオンズリーグ計48試合41,145分を経験。2015年には古巣ヘントとも対戦。現在は同クラブでアシスタントマネージャーを務める。
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前オーナー体制下で財政難に陥って一時的にプロライセンスを剥奪された後、米国の投資ファンド企業パシフィック・メディア・グループが買収に乗り出したのも2017年。
されど捲土重来どころか窮途末路。今季は10年ぶりに2部リーグでプレーする羽目に。ベルギー人の美少女でも顎に手を添え首を傾げたくなる。
ちなみにOHルーベンに0-4敗れた昨季ホーム最終戦は、半数以上が空席となる始末。