欧州の秘境アルバニアの首都に空路入国
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バルカン半島のアルバニアは、日本人旅行者には少々馴染みこそ薄いものの、これまで訪問した欧州の中でも独特の雰囲気を醸している。カバー写真はベオグラードからの航空(半)券とティラーナ国際空港から市内へのバスチケット。小さすぎて文字は読めないが日付けは2019年12月13日の金曜日。トナカイさんの電飾がお出迎えしてくれるこの季節。中心街に向けて走るバスが渋滞で止まった間、車窓からの眺めにレンズを向ける。気になったのは下の写真。アルバニアンエアウェイズは、先程着いた空港で見てもいないし聞いたことがない。新たな航空会社を創設したのだろうか。
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バスが市内に到着するまで車中にて、ググって見たらX(旧Twitter=ツイッター)は、2015年で更新終了。URLをクリックしてもサイトは存在しないから成る程と納得。2015年に開業予定だったこの航空会社は、A320型機を保有して旅客及び貨物便の運航計画を発表した。しかし、技術的な問題により開業を延期したものの音沙汰がない。フラッグキャリアのエアアルバニアと、もう一社アルバウィングスがあって、ティラナとイタリア各都市を結んでいた。ところが2024年1月12日、このアルバウィングスも他社との競合を理由に運航を停止したまま、albawings.comも真っ黒画面に。目の前では渋滞が続くなか、三車線の道路だろうが臆することなくドライバーに声をかける商魂逞しいモノ売りの子供たち。車を見れば懐具合も計れるか。”ここが欧州の秘境アルバニア”であると実感する。
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イスタンブール空港で搭乗口前のベンチで寛いでいたら隣に美しいシニョーリナが腰を下ろす幸運。横目で覗くとティラーナからベオグラードを経由してイスタンブールへとたどり着いた行程を航空券の半券が示している。偶然四年前に搭乗したエアセルビア213便を利用していたので今回のカバー写真を見せた。自動縮小設定を解除すれば印字された文字がハッキリ読める大きさに。
「このキレイな女性は誰?」と聞かれたので、「My Wife」と大嘘をかまし、「Eex Wife」とこれまで撮影したモデルさんの画像を順番に見てもらったところ、三人目で丸くして五人目で眉間に皺、 十人目あたりで爆笑され大嘘がばれた。
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見せてもらった半券で気づいたのは、一番下赤いロゴマークとTirana International Airportの黒文字の下にグレーでNënë Terezaとある。ティラナ国際空港の別称はマザー·テレサ空港。コルカタの聖人として知られる故マザー·テレサ:Mother Teresa【1910年8月26日生-1997年9月5日没】の母親がアルバニア人。アルーマニア人の父親はオスマン帝国から独立運動に身を投じた後急死している。共産主義が崩壊したのは1991年。旧東欧他国の民主化より僅かに遅れたがそれまで渡航されていた海外への渡航が解禁され各国航空会社が乗り入れた。
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リソルジメントから視線はアドリア海の向こう側へ
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