110〗GAZİ-Stadion auf der Waldau / シュトゥットガルト

’18年にはアーセナルからハノーファー96に貸し出された浅野。出場試合が一定数を超えると三百万ユーロ=約3億7000万円の買い取り義務が生じるという理不尽な足枷によって、27節シャルケ04戦からベンチ入りすらできないままシーズンを終えている。アーセナル側からすれば腸が煮え来り返るが所詮営利ビジネスの世界フットボーラーは売り買いされる商品でしかない、とはいえやることがエグい。
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観客数は315人 日本のアサノ ガツィシュタディオンのピッチに立つ

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第110話はシュトゥットガルター·キッカーズの本拠地ガツィ·シュタディオン·アウフデア·ヴァルダウ。市の南側、デガロホ丘陵地帯頂部のTVタワーと隣接する。ヴァルダウ駅で降り歩を進めていると樹木に囲まれているせいかマイナスイオンを感じ空気が新鮮に思える。やはりドイツのスタディオンは森の中にあるべき。Gazi:ガツィとドイツ語らしくない響き。酪農生産会社Garmo AGのトルコ乳製品ブランドがスタジアムの命名権を取得したのは2005年。折角なのでチーズとヨーグルトをスーパーで購入して味見。トルコのアイスクリームは独自の粘り気があったので恐る恐る試したところ意外と普通だった。訪問したのは2015年9月23日。マッチデープログラムに記された対戦相手は二部昇格を目指す首位のディナモ·ドレスデン。横に添えたボトルは1878年創業のディンケラッカー·シュヴァーベンブロイ:Schwabenbräu。ボトム発酵のラガーを飲まなければシュツットガルトに来た意味がない。
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ハノーファーの前にアーセナルに貸し出しを交渉、合意を得たのはVfBシュツットガルト。浅野は二部降格した’16-17年十五試合に出場しトップリ-グ復帰に貢献。しかし2018年タイフン·コルクト:Tayfun Korkut【1974年4月2日生】が監督就任。地元シュツットガルト出身ながら両親ともにトルコ人。’89年のユース年代から1994-95シーズンのトップデビューまでキッカーズ(当時は三部)で過ごしている。
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写真はSGVフライベルクユースの選手達。フライベルク·アム·ネッカーはシュトゥットガルトから北に二十キロの距離。中央駅からS4に乗ればで21分着く街。十年前に撮影した写真なので今仮にトップチ-ムにいても誰なのかわからない。そのトップチ-ムは今季レギオナルリーガ·ズュートヴェスト(※四部)開幕戦から九連勝の快進撃。十節でガツィ·シュタディオンでキッカーズと対戦。1-1のドローで連勝を止められた。コルクトから戦力外扱いされトップチームから弾かれた浅野は、二試合このスタディオンのピッチに立っている。キッカーズだけでなくVfBのセカンドチームもホームスタジアムとして使用しており、四部リ-グであっても試合勘を維持するには他に選択肢がない。
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あの日あの時は◼️2018年4月14日レギオナルリーガ·ズュートヴェスト第34節VfBシュトゥットガルトⅡ対ザールブリュッケン
前月315人の観客が見守る中でのアストリア·ヴァルドルフ戦では得点を決めたものの守備が崩壊しての敗戦。この日は首位のザールブリュッケン。前半19分ニコラス·セッサ:Nicolas Sessa【1996年3月23日生】の先制点をアシストして格の違いを見せつけるが所詮相手はアマチュア。一度同点に追いつかれるが残り十三分、再びセッサの左足から決勝弾が炸裂。このアルゼンチン系ドイツ人は2013年にSGVフライベルクのユース(U17)からホッフェンハイムを経て前年VfBに加入。24年から現在もVfBのセカンドチ-ムでプレーしている。今季ヘルタベルリン所属のケヴィン·セッサ:Kevin Sessa【2000年7月6日生】は実弟。15-17までキッカーズで育てられハイデンハイムでトップデビューの後、首都のクラブへ。日本代表選手への屈辱的な扱いを当時どれ程の日本代表サポーターが知っていたのか。
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