両チーム共に選手交代で流れが着実に変化~ホワイトが、岩渕が、最終的にはOGで決着
後半も開始から15分は前半の序盤と同じく中盤でのボールの奪い合いの時間帯が続き、落ち着かない試合展開に。ただ、後半が前半と違ったの両チーム共に選手交代を合図に着実に試合の流れが変化していった事。
イングランドは60分、重量級だったのか?ただ身体が重そうだったFWテイラーに替えて、前回大会の日本戦で得点を記録しているFWエレン・ホワイトを1トップに投入。彼女の鋭い動き出しに合わせて前線が活性化したイングランド。ここから5分ほどの間に、ダガンのクロスバー直撃のハーフボレーや、ホワイトの鋭いターンからGK海堀のファインセーブを引き出した振り向きざまシュート、CKからのスコットのヘッドと、3回も日本が失点してもおかしくなかった場面が訪れるも、この苦しい時間帯を凌ぎ切った日本。
あるいは、その苦しい時間帯を逃れる事が出来たのは日本も選手交代だったとも言えます。70分、運動量が落ちてボールを受ける回数が少なくなった大野に替えて、個人での打開力に秀でるFW岩渕真奈を投入。準々決勝の豪州戦の試合終了間際に決勝点を挙げるなど、決勝トーナメントに入って印象的な活躍を見せる“マナドーナ”が積極果敢に仕掛けて流れを一変させました。
岩渕は最初のボールタッチで左サイドからドリブル突破を仕掛けて対面する相手DFを翻弄させ、足を攣らせてベンチ送りに。2回目のボールタッチでは日本の後半最初のシュートとなる鋭いプレー。エリア内へドリブルで切れ込みながらシュートを放つ姿は救世主のように見えました。チームもマイボールになると速めに左サイドに開く岩渕に預けてタメを作る事で押し込まれる展開から徐々に陣地を回復していきました。
ただ、イングランドの選手が75分くらいから運動量がガタっと落ちて動けない姿を露呈し始めると、日本ベンチは無理に90分で勝負をつけようとはせず、選手交代も岩渕のみの起用で留めておいて120分勝負を考えていたはず。それでも、まさか・・・こんなことになるとは・・・。
92分、カウンターの応酬で90分で勝負をつけたいイングランドは無理に前へ急ぎ、日本が冷静に空いているスペースを使ってカウンター。右サイドの川澄奈穂美がルックアップしてゴール方向へ動き出したFW大儀見へ、DFの背後をとるパスを供給すると、脚が疲労でもつれ気味のまま戻った相手DFの懸命のクリアボールは自陣ゴールの中へ。跳ねあがってクロスバーに当たるも、確実にゴールインしており、予想もしない値千金の得点が相手のアンラッキーによって日本にもたらされ、2-1と試合終了間際に日本が勝ち越し。
残り時間もごく僅か、選手交代で時間稼ぎもするほどもない短時間を有効に使った大和撫子たちが勝利を手繰り寄せ、連覇を狙う決勝へ進出。五輪も合わせると主要大会3大会連続の決勝進出となりました。対戦相手も五輪含む3大会連続で同じ決勝カードとなるアメリカ。
永遠のライヴァルであるアメリカを相手に、7月6日の朝に連覇を狙うなでしこJAPANを応援しましょう☆
では、最後になでしこJAPAN出場選手の個人採点と寸評をお楽しみ下さい☆
【選手個人採点&寸評:公式MOMは有吉】
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