最後に候補に挙げるのは22歳の成長株。私が最も期待する選手で今後の成長次第では間違いなく日本代表のキーマンになり得る選手である。
南野の特徴は、決定的な仕事ができる点であろう。
所属クラブでの決定率は60分で1ゴールを決めるほど高い。しかしながら所属クラブのザルツブルクではスタメンで使われる機会が少ないのは理解しがたい事実である。所属クラブで確固たる地位を築くことができるかがこれからの南野の課題である。
もちろんオーストリアリーグから移籍し、より高いリーグで中心的な選手に成長して欲しいと私は思っている。セレッソ時代の彼は若さ故に自分の気持ちをコントロールできない部分が多く見られたが、この部分については近年成長できたはずだ。そんな中でも負けん気の強さは所々で見られ、自分がロストしたボールについては食らいついていく場面が多く見られる。
ボールキープもでき、ドリブルも上手い、また決定力も兼ね備える南野。オーストリアリーグで2年連続の二桁得点の実績を残す若きサムライの今後に期待したい。
今回は上記4選手を候補に挙げたが、候補と呼べる選手はまだまだいる。プラチナ世代の宇佐美、武藤、小林。ブンデスリーガで絶好調の大迫。移籍先のヘントで既に結果を残しつつある久保。近年調子を落としている香川、本田もまだまだ逆襲の可能性もある。国内で奮闘する金崎、斎藤。ボジションは下り目になるが井手口の存在も面白い。
このように現在の日本代表には絶対的な存在がいない。果たしてどの選手が日本代表のキーマンになるのか。間違いなく言えることは今後の成長次第では誰しもがキーマンになり得るということだ。