下写真の右23番は当時同僚だったオーストリア代表のミヒャエル·グレゴリッチュ:Michael Gregoritsch【1994年4月18日生】。アウグスブルクに移籍を経て、現在アジア杯で堂安律:Ritsu Dōan【1998年6月16日生】不在のフライブルク攻撃陣を牽引する。
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期限付きながらアウクスブルクの奥川雅也:Masaya Okugaw【1996年4月14日生】がHSVの移籍が昨日発表される吉報。ティム·ヴァルター:Tim Walter【1975年11月8日生】監督が指揮を執るホルシュタイン·キールでは現在HSVで主将を務めるヨナス·メファート:Jonas Meffert【1994年9月4日生】とラースロー·ベーネス:László Bénes【1997年9月9日生】の二人と共にプレーしており、互いの特徴は把握している関係。ここでは懐かしのベーネスについて振り返るとする。
スロバキアのドゥナイスカ·ストレダでハンガリー人の両親の間に生まれているから両国の国籍を有する。2014年ジェールでトップデビューした時は17歳。翌シーズンはMŠKジリナに移籍しておりで最終節のトルナヴァ戦を取材した。19歳9カ月でのA代表デビューはスロバキアを選択している。
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ボルシアMGから’19年の冬に加入。ザルツブルクから貸し出しの奥川は開幕からプレーしていたから、今回とは真逆。1月31日の19節アウェー戦は二人ともベンチから戦況をうかがい、後半ベーネスだけが出場。
2月3日20節、SSVヤーン·レーゲンスブルク戦は揃ってスタメン。先制点に続き正確なプレースキックで2点目もアシスト。
その高精度は既にジリナで証明済み。背番号は22、丸坊主の髪型が初々しい若者がプレースキッカーを任されたシーンを撮影。ちなみに蹴ったボールの先には当時20歳のミラン·シュクリニアル:Milan Skriniar【1995年2月11日生】が待ち構えていた。
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中二日で迎えたDFBポカールのRound of16はアウクスブルクとの対戦。ジャイアントキリンクを狙うキールは奥川のみスタメン、双方無得点のまま時計の針だけ進む。残り6分奥川がベンチに下がった直後、左足で決めたのはミヒャエル·グレゴリッチュ。直後にヴァルターは、メファートに代えてベーネスをピッチに送り出して束の間、終了のホイッスル。
半年で修行を経てボルシアMGに戻ったベーネスは翌2019-20開幕となるシャルケ戦でスタメンフル出場。一方ザルツブルクに戻った奥川も開幕戦で”兄貴分”南野拓実:Takumi Minamino【1995年1月16日生】の先制点に続き、途中出場ながら2点目を決めラピドウィーンに完勝した。9月にはUEFAチャンピオンズリーグデビュー戦で伊東純也:Junya Ito【1993年3月9日生】ともピッチ上で交差した。(※二試合ともスタメン伊東がベンチに下がってから奥川がピッチに入っている)。