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宇佐美貴史が武藤嘉紀に劣る理由 ②バイエルンでロッベンに負けた背景

 話題になったのは、この日もクラブ史上初タイトル獲得を観にやって来ると噂に上がっていたオランダ代表FWアリエン・ロッベン。彼はこのフローニンヘンで16歳にしてプロデビューを果たしたクラブOBにして1番の出世頭なのは知っておりましたが、彼について語る地元サポーターのエピソードを紹介します。

 「ロッベンの驚異的なスプリントを支える脚力はフローニンヘンの練習場まで10kmほどある道程を毎日自転車で往復していました。だから走る時のフォームがサイクリング選手のようになっています。」(写真でサイクリング選手とロッベンの写真を比較)

「彼はキャリアの選び方がとても上手い。オランダでは16歳でデビューして、フローニンヘンとPSVで2年ずつやって、年齢のように”成人”してから欧州トップリーグの強豪クラブへ移籍していきました。」

 確かに、あの前傾姿勢でありながら腕もかなり身体の前まで振り上げる独特の走り方はサイクリング選手ですね。(笑)フローニンヘンサポーターとの会話は他にもあったのですが、蛇足になってしまいますので割愛させていただきます。

ロッベンに負けた背景~代理人、日本での”若手”の認識

 
 筆者が気付いたのは、フローニンヘン後のPSVアイントホーフェン、チェルシー、レアル・マドリー、現在のバイエルン・ミュンヘンでロッベンは全て移籍1年目で国内リーグ優勝を果たしている事です。また、フローニンヘン後の加入クラブはどこも強豪ですが、ロッべンの加入と共に新たな時代が始まる、または低迷期で再生に貢献するという、けして順風満帆なチーム状況では加入していません。そのため、ロッベンの解りやすい特徴である圧倒的なスピードや個人技が重宝される図式を描きやすいクラブをイメージして移籍先を選んでいるように見えました。

 ロッベンの代理人は父親のハンス氏が務めています。「子供の代理人になるなんて・・」と日本では思われるかもしれませんが、“キング”こと三浦知良(現・横浜FC)さんもブラジル留学中は現地在住の父親にその辺りを任せていたと言われています。海外ではそれが一般的で、逆に不祥事を起こしていますが、バルセロナのブラジル代表FWネイマールやアーセナルのドイツ代表MFメスト・エジルも父親が務めていました。

 いずれにしても、宇佐美が欧州再挑戦を目指す時、両親の助言がや信頼できる代理人の存在が必要なのは言うまでもありません。ただし、宇佐美はもう23歳になりました。もうとっくに成人しています。本人の冷静な判断を待つのも大事ですが、もう“若手”ではないので代理人探しを自ら納得するまで進めるのも必要だと思います。

 また、日本では“若手選手”の括りがお笑い芸人のように何歳くらいまでなのかがハッキリしません。昨年のガンバ大阪が「若手の台頭で選手層が厚くなり、総合力で優勝」と言われても、3月に日本代表バックアップメンバーに選出されたMF大森晃太郎は宇佐美と同じ23歳で、長谷川健太監督が「最も伸びた」と絶賛するMF阿部浩之も25歳。MF倉田秋とDF米倉恒貴は26歳。正直言って、“若手”ではありません。

 ロッベンが“成人”してから母国・オランダを離れたように、やはり20か21歳くらいまでが“若手”と日本サッカー界全体が意識しなければ、今後も海外移籍後にその認識で苦戦するかもしれません。また、欧州のクラブには世界中の選手のデータが記録されている端末を持っていますが、その端末を利用する際に「二桁ゴール」と「21歳まで」を入力して検索する事が多いため、この条件をクリアする事も海外移籍やその移籍金を高額にするための秘訣とも言えます。

 最後にロッベンと宇佐美をの年齢を揃えたキャリアの表を掲載します。ロッベンが何歳の時に宇佐美はどうしていたのか?と照らし合わせみて下さい。宇佐美だけでなく、日本サッカー全体の課題もそこに見えてくると思います。

 宇佐美は典型的なウインガーではありませんが、バイエルン在籍時にはロッベンがプレーする右ウイングのサブ組で実戦練習をこなしていた事や、国外移籍のタイミングとキャリア作り置いて対照的且つ、解りやすい対象として比較しました。

 そのロッベンも左利きで左サイドでプレーして縦へ突破してチャンスメイクする“クラシック・ウインガー”として起用されていましたが、レアル・マドリー移籍後に右サイドへコンバート。逆足で中央へカットインしながら自らフィニッシュに絡む“インヴァーティヴ(逆の)・ウインガー”としてバイエルン・ミュンヘン移籍後は得点も量産するように至りました。

 それでもロッベンが19歳の段階で国内リーグ優勝と二桁ゴールを記録している事が重要であるのに対して、19歳の宇佐美はまだリーグ戦での二桁ゴールも代表デビューも果たしていなかった。今月23歳になった宇佐美ですが、23歳の時のロッベンはすでにチェルシーでプレミアリーグを2連覇してレアル・マドリーへ移籍しています。やはり、代理人の選択、キャリア形成という意味で19~21歳の間での差がこの2人に大きな差を生んでいると思います。