日本人には馴染みの薄いノルウェーはNATO創設メンバーであっても国益と歴史·文化等の独自性も重視しておりEUには非加盟のスタンスを貫く。英国のEU離脱にも大きな影響を与えた欧州でも一目置かれる国家。石油と石油製品が輸出品目の柱。海を隔ててお隣なのだから英国が最大の貿易市場となるのも当然。そんな北欧の大国のイングリッド·アレクサンドラ:Ingrid Alexandra【2004年1月21日生】王女は昨年成人を迎えられた。父親のホーコン王太子は次期国王。その長女であるがゆえに彼女は同国初となる女王への道が敷かれている。2022年には代表ユニフォームを身に纏い国際親善試合にも出場されたサッカ-ファンには嬉しいエピソ-ドも。その王女の名前を冠するのがオスロの彫刻公園。
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国王と王妃の在位二十五周年を記念して、開園したのは2016年5月19日。最初に公開された作品がこちらの『困った兎:”Rabbit in Trouble”』。2018年2月にはウェールズ公ウィリアム:William the Prince of Wales【1982年6月21日生】王子夫妻を当時十四歳だった王女がご案内する微笑ましい光景を欧州メディアが報じていた。未成年ということで晩餐会など公の場を控えていたのは一昨年までで今や祝賀会の華。ちなみにノルウェーでは、ビールとワインは十八歳でひと足早く解禁。二十歳になればスピリッツ系などあるゆるアルコールの飲酒が許可される。日本にも輸入されているノルウェーのビール醸造メーカーは、ホルダラン県ベルゲンのシュー·フィエル·ブリッゲリ。
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tjommiと書いてショーミと発音する。そのラベルは二羽のウサギが向き合っているように見えなくもない。
日本で馴染みが薄いとの前述。ヘルシンキやストックホルムは東京から直行便が就航しているもののオスロのガーデモエン空港行きは飛んでいないのだから仕方ない。下写真はスウェ-デンのヨ-テボリからバスに乗車。国境を挟んだオスロまでの距離は三百キロに満たないから東京からだと愛知と静岡の県境を越えたぐらいで名古屋よりも遥かに近かった。
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第82話はノルウェーの国立競技場、ナショナルチームの試合が催されるウレヴォール·スタディオン。収容人員は約二万八千人。今月のワ-ルドカップ欧州予選はI組。首位ノルウェーは六連勝とその勢いが止まる気配がない。5-0のスコアでイスラエルを完璧に粉砕。一年前のスタッド·ド·フランスでフランス代表を無失点に抑えた試合を見ているだけに北欧の怪物ストライカ-には脱帽するしかない。アーリング·ハーランド:Erling Håland【2000年7月21日生】が代表通算五十ゴールを達成。二十五歳以下では過去に五人しかおらず、史上六人目は五十三年ぶりに誕生した。北中米大会では台風の目になると、目をつけている。代表招集メンバ-の大半が五大リ-グで日頃鍛えられた猛者。その顔ぶれを見てしまえば同組のイタリアとは同格以上で番狂わせとはいえない。
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