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スペイン代表の黄金時代から考えるサッカー論

 そんなクレメンテは当然ながらバスク流のスタイルを志向。英国からのサッカーが伝わったという伝承と、芝生が育たない土壌、スペインの中では体格の大きな民族にあるバスク人の特徴を活かしたその“バスク流”とは、現在のスペイン代表のパスサッカーの真逆と言える長身FWにロングボールを放り込むキック&ラッシュ。GKアンドニ・スビサレッタ、MFフレン・ゲレーロ、ホセ・マリア・バケーロ、FWホセバ・エチェべリアというバスク人選手が主力を担い、共に日本の横浜マリノス(当時)でもプレーしたDFアンド二・ゴイコエチュアやFWフリオ・サリナスも常連で、彼等もバスク出身選手。使用したシステムにもバラつきがあり、W杯の決勝トーナメントに入ると<5-4-1>を採用し、その中盤には本職DFのフェルナンド・イエロとセルジ・バルファンを起用するほどの超守備的な陣容と戦略。過去を知らない現在のスペインサッカーのファンにコレを話すと、筆者は「嘘つき」呼ばわりされるのですが、事実です。