それでも試合前、まずレンズを向けたのはクリスチャン・ルビオ・シヴォデドフ:Christian Rubio Sivodedov【1997年11月7日生】。名前からしてインパクトがある。ラテン系のルビオはキューバ生まれの父親から、シヴォデドフはロシア生まれの母方の姓を名乗っている。試合出場はなくとも16歳の少年がトップチームのベンチにいるのだからシャッターはきる。シャルケ04が獲得に乗り出したU19代表の逸材は、その後順風満帆とはいかず現在浪人中。
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センターバックのダニエル・アマーティ:Daniel Amartey【1994年12月21日生】は19歳。マグヌス・ペールソン:Magnus Pehrsson【1976年5月25日生】が、ガーナのクアナを視察していたのはユールゴーデンスIFの監督就任前。(※就任期間は、2011年5月3日~13年4月)
16歳から移籍権が確保できる18歳を迎えるまでの間、毎年短期ではあるがストックホルムに招きU21チームでプレーさせる英才教育ぶり。19歳の彼がトップチームの最終ラインを統率していても不思議ではなかった。
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2014年のUEFAチャンピオンズリーグ予選、コペンハーゲンに移籍したアマーティは、ドイツU21代表ベルント・レノが死守するレバークーゼン相手に逆転ゴール。2016年2月レスターでプレミアデビュー。同年9月にはブルッヘ戦でチャンピオンズリーグ本選も経験する。現在彼はイスタンブールに。
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治安悪化のニューヨークに憧れてもおかしくない未来が見えない移民二世たち
今でこそメトロポリスの多国籍ぶりは世界共通、珍しくもない。しかしニューヨークを初めて訪問した際、この街こそ人種の品評会、アメリカではなく世界の中心だと実感したのが90年代前半。
映画『ストックホルムケース』では自由の国アメリカに憧れ、アメリカ人を装う銀行強盗をイーサン・ホーク:Ethan Hawke【1970年11月6日生】が演じている。70年代当時のスウェーデンの空気が随所に感じられるお薦め作品。
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パンデミックで世界が大きく変わる中、ニューヨークでは近年銃撃事件が目立つ。特にマンハッタン中心部の地下鉄駅構内や観光客が集まる人気スポットで発生しており、昨年9月からの法改正でタイムズスクエアが銃所持禁止区域に指定された。
そして欧州で激変したのはスウェーデン。焼石に水、覆水盆に返らず、現在も治安の悪化に歯止めが利かない。CNN報道によると今月、ギャングによる銃撃や爆破事件が相次ぎ11名が死亡。2019年12月以降では最悪となり政府は警察だけでなく遂に軍を動かざるを得ない事態に。ギャングの構成メンバーは北アフリカ移民の二世の若者達。
先月の訪日外客数はパンデミック前2019年の同月を上回った。世界から高く評価される治安の良さは国民の法律を順守する意識の高さの賜物であり、それは陰りが見える経済や愛される文化よりも世界に自慢してよいのではなかろうか。[第31話了]
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