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1年後輩のアンディ・ゼキリ:Andi Zeqiri【1999年6月22日生】もスイスU18エリートリーグでは当時15歳ながら9試合に出場4得点を記録。セカンドチーム(四部)でも一歳年長のロトンバと同じピッチに立っている。
更に1年後輩にはニヨン出身のダン・エンドイェ:Dan Ndoye【2000年10月25日生】。U13カテゴリーからローザンヌ・スポルトで研鑽を磨き、2017年のスイスU17エリートリーグでは、13試合で15得点と同年代では、もはや手がつけられない。
ゼキリとエンドイェのツートップが実現しなかったのは、前者が2016年からユベントスに1年間貸し出されたため。UEFAユースリーグのリヨン戦でのプレーをピッチサイドで撮影している。
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カバー写真は、UEFAチャンピオンズリーグのプレスカード。
しかしゼキリをはじめとする若獅子達の躍動のほうが記憶に残っており、前座試合と侮るなかれユースリーグ。
2020年1月、OGCニースにエンドイェが移籍。シーズン終了後BBCヤングボーイズからロトンバが加わり、二人のリーグアンデビュー戦は揃って2021シーズン開幕戦。一方ゼキリは、ブライトン&ホーヴ・アルビオンとの契約書にサインをしてローザンヌを再び去る。
2021年にニースはエンドイェをバーゼルに貸し出し、翌年完全移籍。すると1年遅れて今度はブライトンがゼキリをバーゼルに貸し出す。昨季のカンファレンスリーグ予選からベスト4までの快進撃をこのスイス人コンビ抜きでは語れない。
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トラブル発生、ジュネーブ空港で搭乗拒否。ブリュッセルからの帰国便を慌てて手配。PCR検査の時間も含めると翌々日の便にせざるを得ない。FLIXバスをパリで乗り継ぐことに。ジュネーブを発って暫くバスの車窓が何やら見覚えのある風景に。一昨日立ちよったトゥイリエールと目と鼻の先に停車した。
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検査官が乗り込み入念なパスポートチェック。国境まではまだ10キロ以上あるはずだが、そこはお国の事情なのだろう。
ジュネーブ~パリ間をローザンヌ経由で移動するのだから550キロは越える。そしてパリからブリュッセルは300キロ、両区間の合計850キロに対して支払い額はなんと、たったの53スイスフラン。
リーズナブルなFLIXバスに感謝、ブリュッセルでのPCR検査でも冷や汗をかかされたが、綱渡りで無事搭乗まで何とかこぎ着けた。過酷な旅で、手間と余計な出費はかさんだものの、トラベルにトラブルとアクデントはつきもの。土産話が増えただけと笑い飛ばす。
トラブルとアクシデントが人生の楽しみを増やす
2023年UEFAカンファレンスリーグのベスト16第2戦、ブラティスラヴァではPK戦まで縺れゼキリは120分間、エンドイェも100分を上回る出場時間の消耗戦を制したのはバーゼル。この日ニースはホームでシエリフに3-1の完勝。1点のリードでディディエ・ディガール暫定監督は、後半12分三枚替えの荒業でロトンバもベンチに。
この結果4月13日バーゼル対ニースの準決勝第1戦。敵味方に別れたとはいえ、元ローザンヌ・スポルト・ユースの三人が初めて同じピッチ上で、役者揃いぶみのはず。しかし3月に負傷した足首が完治せずロトンバが無念の欠場。ことアクシデントには筆者よりも遥かにローザンヌ・スポルトの育成部門関係者、サポーター、そして本人も嘆いた事だろう。