*記事の内容が少々古いものとなっております。
ここまで二引き分けといえば聞こえは良いものの、格下相手に勝ちきれずに引き分けとなっていたシャルケとスポルティング・リスボン。
両雄共に予選突破のためにも一勝が欲しい、負けられないチーム同士の意地と意地がぶつかり合った試合であった。
シャルケはディ・マッテオがCL初采配となったが、怪我明けでまだ無理は利かない内田を中二日で右サイドバックで起用してきた。一方、スポルティングの田中順也は守備の問題もあってか、ベンチ外であった。
試合は、スポルティングが脅威の粘りを見せて引き分け寸前まで持っていった。もっとも、これはシャルケの守備陣が上手く機能していなかったからであり、ディ・マッテオが志向しているであろう守備戦術が浸透していないことの表れと共に、チームとしてどういう方向に持っていきたいのかと選手構成が逆の方向に行ってしまっていることの現われであると捉えるのは早計だろうか?
試合自体はシャルケが勝っているものの、最後のハンドによるPKは明らかに誤審によるものであった。
そして、それを指摘出来たはずのゴール脇の審判が何一つ役に立っていなかったことも、試合を見ていて気づいたところである。
ゴールラインテクノロジーだけでなく、アメフトのように映像確認もしたほうが良いのではないか、という思いを強める試合となってしまった。
正直な話、両チーム共に試合から得られるものはほとんど無かった。シャルケは勝ち点3を得てグループ二位に踊りではしたものの、勢いもつきそうにない勝ち方であった。
怪我人は多いものの、ディ・マッテオを呼んでまで安定性を求めた以上、雑な試合は見せられないはずなのだが、果たしてどのような形でチームを導くのか。
彼の手腕に若干の不安を抱きつつも、まずは二連勝した事実を祝いたいところである。