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カンボジアVS日本 〜「救世主」柏木が流れ変えて5連勝も・・

先発8人替えは失敗も”救世主”柏木の投入で5連勝

【ロシアW杯アジア2予選第6戦】
カンボジア0-2日本

得点者
<日本>オウンゴール(51分)、本田(90分)

余裕の先発8人替えは失敗 中盤の機能不全でまさかの大苦戦

 今年最後の代表戦となるカンボジアとのアウェイ戦。今予選でも6戦全敗で最下位に沈むカンボジア相手に、ハリルホジッチ監督はシンガポール戦から大胆にも8人の先発メンバーを変更。さらに左SBの長友佑都が右SBに回って先発させるなど、さらなるチーム力底上げを図ったキャスティングでスタートした。

 試合の方はアウェイながら日本が相手陣内に押し込んで主導権を握るも、グラウンダーのパスだけでなく浮き球のパスでもコントロールミスが目立つ。この試合限定で使用されているベトナム制のボールや人工芝のグラウンドの影響が多分にあった模様。そのため、ボールは支配するものの、フィニッシュに至らない攻撃に終始してしまう。

 逆に、前半はカンボジアの方が試合環境に苦しみながらもリスクマネジメントが甘い日本の裏を突くカウンターやセットプレーから決定機を作っていた程。会場の熱気に押されて劣勢になる場面もあったものの、何とか相手の技術不足と個人能力の差で失点は防いでいたものの、主将のMF長谷部誠が不在で精神的にも落ち着かない試合運びをしてしまう。

 ただし、前半の終了間際からトップ下のMF香川真司が中盤に引いてボールを受ける事で好機を演出。特に前半のアディショナルタイムに中盤右サイドに引いて受けた香川が、ゴール前まで飛び込んできた左SBの藤春へ鋭いダイアゴナルクロスを供給。藤春のシュートはポストに阻まれたものの、これは所属するドルトムントでも多用する「引いた相手を崩す有効策」となり、後半への布石となった。

“救世主”MF柏木の投入で一変。緩急自在に仕留める

 スコアレスで迎えた後半。日本は開始からボランチの遠藤に替えて、シンガポール戦でMVP級の働きを見せたMF柏木を投入。この効果が後半開始早々から著しく現れる。46分、柏木が中盤でボールを受けると、ゴール前のスペースへアーリークロス気味のロングパスを供給。これを1トップのFW岡崎慎司が懸命に頭で折り返し、中央フリーの香川へ。ここで相手DFのファウルに遭い、日本がPKを獲得。しかし、このPKを岡崎が相手GKウム・セレイラットに完全にキャッチされて失敗。いっそう流れが悪くなる気配が漂う。

 しかし、“柏木効果”は活きていた。51分、右サイドからのFK、柏木の左足の正確なキックでゴール前にクロスが放たれると、岡崎と競り合った相手DFに当たってゴールイン。オウンゴールで日本が先制に成功する。