また話を蒸し返すようになるが、そもそもカタールに決定した経緯に関する様々な疑惑もまだはっきりとしていない。
(疑惑をうけ、FIFA倫理委員会が調査をアメリカ人元検事マイケル・ガルシアに委託し、2014年7月に公表出来るとしていた。そのいわゆる「ガルシアレポート」は350ページにものぼる膨大なものであったが、FIFA倫理委員会のエッカートに公表を差し控えられ、要約のみが公表されただけである。いまなおそのレポートの全貌とそれに基づくFIFAの処分は保留されたままになっている。)
カタール問題は本来一番配慮されるべき選手などの大会参加者及び観客をないがしろにしたものであり、とうてい是認できるものではない。
しかしあまりにも多くの利権が絡みすぎ、健全な議論が出来ないのがFIFAの現状である。
このカタール問題でも他国での開催の声もあるが、その選考でおおもめになるのは明らかである。
そうした中、今年の5月29日、FIFA会長選挙が実施される。プラッター現会長が再当選を目指す中、フィーゴが立候補を表明し注目を集めている。
この選挙によって、何かが変わることを是非期待したい。
とくに緊急にカタール問題の真実を明らかにして欲しい。(文中、敬称略)