前回に引き続き優勝候補の補強状況を見てみよう。
Arsenalは昨シーズン序盤にクラブ史上最高額でOzilを獲得しチームに勢いをつけた。今シーズンも大型補強としてAlexis Sanchezを獲得。そしてSagnaがCity、VermaelenがBarcelonaに移籍。抜けた穴埋めとしてNewcastleからフランス人Debuchyを獲得している。相変わらずのフレンチコネクションだ。DFラインの補強がいまひとつだが、Sanchezの獲得で得点力が大幅にアップすることは間違いないだろう。
そしてManchester United。最大の補強はなんと言っても新監督であるLuis van Gaarの獲得だろう。ワールドカップではオランダを3位に導き改めてその手腕を評価されたばかりだ。前監督のMoyesは決して悪い監督ではなかった。ただこのチームを率いるための実績と経験が足りなかっただけだろう。プレシーズンICCでは無敗で優勝。早速van Gaarは結果をだした。現段階では選手からの信頼も獲得しているようだ。チームは多くのベテランを放出し、MFではHerrera、DFではShawを獲得している。中盤の底が手薄なのは否めないが現在、JuventusのVidalの獲得をもくろんでいる。補強としては地味だが、現在所属している選手だけで構成しても十分に優勝争いができるだろう。今シーズンは昨シーズンのような大失敗はありえない。リーグに集中できるのもチームとしてはメリットだ。
現時点だが優勝候補5チームで最も評価できる補強をしたのはChelsea、Liverpoolの2チームだろう。バランスが非常に取れている。その次がArsenal、そしてUnitedといった順位で最下位はCityとなる。もちろんこれが最終的な評価ではない。移籍市場が閉まるまであと半月ある。最終盤で大きな動きがあることもある。開幕しても目が話せない移籍の動向は要注目だ。