Foot ball Drunker〔148〕visiting『Atatürk Olimpiyat Stadı』イスタンブール/ トルコ

32ヵ国首脳がワシントンに集結 注目のNATOサミット ◇◇◇◇ 32カ国に増えた北大西洋条約機構加盟国によるワシントンD.C.サミットが迫ってきた。年明けにトルコ議会がスウェーデンのNATO加盟を承認したから、翌月唯一の反対派になってしまった小国ハンガリー議会も右に並ぶしかない。混乱しそうになるのは、トルコはNATO加盟国では

Foot ball Drunker〔147〕visiting『Estadi Municipal de Vilatenim』フィゲラス / スペイン

 奇才を輩出した スペイン最東端の街 ◇◇◇◇ 前回の続き。IOCは32年前のバルセロナ五輪からサッカー種目の五輪代表は23歳以下の選手を対象とすると定義づけているが今の時代には即わない。各国のこの年代な移籍動向が絡み時間をかけてのチーム強化も意味を成さない。ならばレギュレーションを根本的に見直すべきだろう。オーバーエイジ枠を後

Foot ball Drunker〔146〕visiting『Merkur Spiel-Arena』デュッセルドルフ / ドイツ

燃え尽きたベルギー 北京世代の閉幕◇◇◇◇UEFA欧州選手権:EURO2024・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が終了。最大の注目はFIFAランキングで二位対三位。但し昨年9月UEFAネーションズリーグ準決勝で対戦したばかりで 新鮮味にはやや欠ける。今更試合内容に述べる必要はないだろう。ひとつだけ言えるのは2008年北京五輪で目映い輝きを放った彼らも見納め。昨年一度は代表引退

Foot ball Drunker 〔145〕visiting『The Den』ロンドン / イングランド

“フットボールの母国”に ドリームチームは現れるのか ◇◇◇◇UEFA欧州選手権:EURO2024は前回準優勝のイングランド代表がまさかの敗退かと思いきや、奇跡の勝利で八強に駒を進めた。アディショナルタイムに飛び出したジュード·ベリンガム:Jude Bellingham 【2003年6月29日生】(レアル·マドリー)のバイシク

Foot ball Drunker〔144〕visiting『RheinEnergieStadion』ケルン / ドイツ

世界が感動し満足したジョージアの健闘◇◇◇◇前半は夢心地、後半は現実に戻されたジョージア国民。判官贔屓だけで初出場国を応援していたわけではない。アタッキングミッドフィルダーのオタル·キテイシュヴィリ:Otar Kiteishvili【1996年3月26日生】は、SKシュトゥルム·グラーツの10番。18年から既に6年間をオーストリアで過ごしており、今季はチーム最多の9ゴールを挙げ、ザルツ

Foot ball Drunker〔143〕visiting 『Stadio Giuseppe Sinigaglia』コモ / イタリア

アズーリを下したのは カルチョで活躍するスイス人 ◇◇◇◇スイスが前回覇者イタリアに2-0勝利。ラウンド16を波乱の幕開けと活字にするのはいかがなものか。先制ゴールはクラブと代表でも8番を背負うレモ·フロイラー:Remo Freuler【1992年4月15日生】〈下写真中央〉。自国ルツェルンからロンバルディア州ベルガモのクラ

Foot ball Drunker〔142〕visiting 『Lotto Park』ブリュッセル / ベルギー

ベルギー敗戦の衝撃も グループE大混戦に決着 ◇◇◇◇UEFA欧州選手権:EURO2024グループステージが終了。全チームが同勝ち点で並んだのはグループE。初戦でスロバキア代表がベルギー代表を打ち負かす番狂わせ。いきなり崖っぷちのレッドデビルズはスターティングメンバー四名を変更してルーマニア代表との試合に臨んだ。この人選が的中、ユ

Foot ball Drunker〔141〕visiting 『Estádio Municipal de Braga』ブラガ / ポルトガル

好調イベリア勢 北海道は意外に広い◇◇◇◇明日でグループステージが終了するUEFA欧州選手権:EURO2024。ここまでのところ、クロアチアとイタリアを粉砕したスペイン代表の好調が目に付く。さて連勝で当確のポルトガルはジョージア戦にどう臨むのか。かつてイベリア半島最北西部で隆盛を誇った王国ガリシア。現在のスペイン·ガリシア州に加え、カスティーリャ·イ·レオン州にアストゥリアス州

Foot ball Drunker 〔140〕visiting 『Andrův stadion』オロモウツ / チェコ

三十年戦争で荒廃したモラヴィアの旧都◇◇◇◇前回に引き続きアンドルーヴ·スタディオンの後編。ポルトガルとチェコ、両国代表が鎬を削るライプツィヒのスタジアムに響き渡るのはチェコ語の大声援。多民族国家ハプスブルク帝国が崩壊したのは1918年。民族自決の旗を掲げ新生国民国家が産声をあげる。チェコ人にとってのチェコ語とはアイデンティティの象徴となる。

Foot ball Drunker 〔139〕visiting 『Andrův stadion』オロモウツ / チェコ

今夜も白熱 EURO2024が見逃せない◇◇◇◇チェコ東部モラヴィアの古都オロモウツ。中世の面影を残す城砦はユネスコの世界遺産にも登録済。バロック時代の『聖三位一体柱』がこの街のシンボル。プラハ大学で哲学の教鞭を執りチェコ民族の精神を啓蒙した共和国の初代大統領トマーシュ·マサリク:Tomáš Masaryk 【1850年3月7日生- 1937年9月14日没】もモラヴィア地方の出身。

Foot ball Drunker 〔138〕visiting 『 Arena Kielce』キエルツェ / ポーランド

eスポーツだけではない ポーランド南部の魅力◇◇◇◇ショパンの旋律が哀しく聞こえるのはポーランドの歴史と無意識に重ねてしまうからなのか。北のワルシャワと南のクラクフ、ほぼ中央に位置するのがシフィェンティクシシュ県の都キエルツェ。その名は第二次終戦直後の惨劇で広く知られる。当時のポーランドではポグロムの嵐が吹か荒れていた。ポグロムとはユダヤ人に対する反ユダヤ主義者による集団的な暴力行為。

Foot ball Drunker 〔137〕visiting 『Philips Stadion』アイントホーフェン / オランダ

変貌を遂げる オランダ五番目の都市 ◇◇◇◇ 2009年アイントホーフェンからローマへの航空券。ライアンエア9616便のチケットに名前はない。そして座席番号もない。早めに搭乗手続きを済ませ並んでいれば一番前の座席を確保できて足を延ばせた。同市の空港は規模が小さくて当然。アイントホーフェン市の人口は20万人強。これは同国憲法で定める

Foot ball Drunker 〔136〕visiting 『Bozsik József Stadion』ブダペスト/ ハンガリー

六月でこの暑さ 夏はどうなるのか ◇◇◇◇ 気象庁によるとこの夏も厳しい猛暑が待ち構えているらしい。地球温暖化は年々深刻化、世界規模で気温が上昇しており、欧州を巡りながら「この国こんなに暑かったか?」と例年呟くように。愛・地球博が開催されたのは2005年。筆者のNGO活動も当時のエコブームに傾いていたのがこの頃。下写真は豪州ケアン

Foot ball Drunker 〔135〕visiting 『Brøndby Stadion』ブレンビュベスター / デンマーク

ねすみポケモンと巨匠 夢の競演 ◇◇◇◇ 害獣としてネガティブな印象しかない鼠。それがキャラクターになると大人気。今や世界で最も人気があるネズミはミッキーではなく《ねずみポケモン》のピカチュウだと言い張る方も。昨年オランダの田舎道を歩いていると、見覚えのあるモノがで落ちているので立ち止まったら、十年以上前に小学生の息子がまったく

Foot ball Drunker 〔134〕visiting 『Juventus Stadium』トリノ / イタリア

赤ワインと生肉を食べずに 美食の街は語れない ◇◇◇◇「このヒト、ヨーロッパあっちこっち行ってんのよ」「じゃあ美味しいものいっぱい知ってるのね!何が美味しいの⁉」これは筆者の同年代女性=おばさんの定番とも言える会話。色気が減る分反比例する食気の向上は止まらないらしい。伊トリノでは強さの象徴とされる牛。街中を散策するといたる

Foot ball Drunker 〔133〕visiting 『GPS Stadium』ニコシア / キプロス

欧州からキング帰国 ならば無意識に撮る ◇◇◇◇空港にはドラマがある。予期せぬ偶然の再会に大声をあげたり涙を流す人を目にする機会もこの場所では然程珍しくはない。先月21日の羽田空港第二ターミナル。昨夏約3年ぶりに再開したばかりで、専用の第三に比べれば国際線の運航本数も少なく喧噪から離れてのPC操作にはうってつけ。この原稿を

Foot ball Drunker 〔132〕visiting 『Alphamega Stadium』リマソール / キプロス

 古代ギリシャとオリエントが交叉した島 ◇◇◇◇写真は横浜馬車道のポルトガル料理店ピリピリで撮影。鰯のマリネとオリーブの実は愛称抜群。サラダはタコと生野菜に散らした豆もでしゃばり過ぎず絶妙のバランス。ワインのボトルはロゼと赤の二本を空けた。

Foot ball Drunker 〔131〕visiting 『Voith Arena』ハイデンハイム / ドイツ

クマに会ったら スタコラさっさ ◇◇◇◇時間に追われる生活が続いたせいもあるが今振り返ると子供の頃から、せっかちだった。『森のくまさん』を口ずさんでいても♪ある~日、森の中、くまさんに出ああた。 スタコラさっさっさのさ~×2♬「歌詞が違うよ。花咲く森の道 くまさんに出会ぁただよ」と指摘されても、悠長なことは言っていられない。相

Foot ball Drunker 〔130〕visiting 『Esenyurt Necmi Kadıoğlu Stadyumu』イスタンブール / トルコ

トルコ系ドイツ人はクルド系ドイツ人 クルド系トルコ人か トルコ系クルド人か ◇◇◇◇ここにきてクローズアップされている埼玉県川口市市民とクルド人の軋轢。映画やドラマに登場するマフィアのような血縁集団の非合法組織がドイツにもかなりの数実在するが、彼らは難民として侵入したトルコ国籍のクルド人。国家はなくとも独自の言語と文化を持つ多数派民

Foot ball Drunker 〔129〕visiting『Stade Le Canonnier』ムスクロン/ ベルギー

コロナ禍で称賛されたお辞儀 挨拶ではなくパフォーマンス ◇◇◇◇仕事柄多くのフットボーラーと握手する機会に恵まれている。筆者が旅行代理店に勤務した時初対面の上司と握手したのをよく覚えている。外国人と頻繁に接する業種ならではと感じた。三十年以上が過ぎた現在も日本でも握手が一般に普及しているとは言い難い。芸能人やスポーツ選手など著名