Foot ball Drunker〔153〕visiting『Lokomotiv Stadium 』 モスクワ / ロシア

そのクリホヴィアクと本当に相性抜群の愛妻はモデルのセリア·ジョナト:Celia Jaunat【1992年9月15日生】。ワルシャワでも収まりきらないらしく開いた胸元の黒ミニスカでピッチに登場していた。CKM2015年8月号のカバー写真はサッカーボールを手に半裸。胸の両先っぽは髪で隠している際どさ。2016年のElle誌でも見掛けた美人モデルとフットボーラーの運命的な出逢いの地はボルドー。

当時19歳のセリアは、マーケティングと経営を学ぶため高級バスルーム用品店勤務。アシスタントマネージャーとしてのインターンシップの最中。 二歳上のクリホヴィアクはタイルを買おうと来店して一目惚れ。有名選手では警戒されると思ったのか、学生ですと偽った微笑ましいエピソードはまるでロマンティックコメディ映画。

一方リブスの妻、ラナ·バイマトヴァ:Lana·Baimatovaは1996年ロシア南部の北オセチア共和国出身。


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モスクワのレストランでマネージャーとして働いていたラナさんとマチュイは数か月の交際を経て結婚。但し2018年のオセチアでの挙式に査証の取得が間に合わず新郎側親族が不参加。翌年ウォヴィチの聖レオナルド教会で二回目の挙式後、ロズドロジェ·ホテルで披露宴を行われているからポ-ランド人とロシア人の結婚は骨が折れる。その美貌からラナ夫人のインスタグラム·アカウントを20万人のユーザーがフォロー。長男ロバート:Robertaくん、次男エイドリアン:Adriana君との幸福な家族の生活に衝撃が走ったのは2020年。


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ロシアのウクライナ侵攻によりクリホヴィアクはじめ、NATO加盟国籍の選手は一気にロシアから撤収した。唯一の例外を除いて。
リブスの決断はロシアに残る道。ロシア国内でしか暮したことのない妻と子供の安全を確保することを優先してスパルタク·モスクワとの二年契約にサインした。憤怒のポーランド協会はナショナルチームからの事実上永久追放を宣告するのだが、そんなものは痛くも痒くもない。


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昨年スパルタク·モスクワからルビン·カザンに移籍して8試合に出場し、1ゴール1アシストを記録しているもののコンディションはよろしくない。悩んでいる間に先月末で契約満了。34歳のサイドバックは現在浪人中の身。代理人によると引退は考えていないとのこと。
マクロの視点ならば、非国民と後ろ指を指され、批判の対象。然しミクロの視点に切り替えると、国家を敵にまわしても愛する家族を優先するリブスは尊敬に値する。[第152話了]


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🔲写真/テキスト:横澤悦孝 🔲モデル:村井ななか