報復に転じたイラン アメリカの友達は全て敵視される
一昨日(2月28日)イランの報復でカタールに向けてミサイルが発射された。中東最大の米軍基地となるアル·ウデイド基地はカタールのド-ハ南西にある。これに対してカタール国防省は、自国領空に到達する前に複数のミサイルを撃墜したと発表。カタールの空域閉鎖の措置でJALは欠航、カタ-ル航空のド-ハ·ハマド国際空港(下写真)行きの便も成田に引き返したからけして対岸の火事ではない。
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サウジアラビ(アカルテット)が「イランと融和的な関係にある」と濡れ衣とも思える理由でカタールとの断交を実行したのは’17年。’21年に国交回復してからも両大国に挟まれるカタ-ルは全方位外交で均衡者の立場を貫いていた。そして’23年中国の仲介によりサウジとイランの関係が正常化して正直一番ほっとしたのはカタ-ルに違いない。さて今回の本格的な軍時衝突。この情勢が長引けば、欧州や他の地域ならまだしも北中米での開催される”蹴球の祭典”にイラン代表が涼しい顔をしての参加は有り得ない。一昨年森保ジャパンをベスト8で下しており、日本とイランがアジア他国と比べても一歩リードしている印象。’24年2月3日エデュケーション·シティ·スタジアム。イランはアル·ワハダのオミド·エブラヒミ:Omid Ebrahimi【1987年9月16日生】と’22年に半年間アルガラフィでプレーしたサイード·エザトラヒ:Saeed Ezatolahi【1996年10月1日生】のダブルボランチで中盤の低い位置を構成した。
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途中出場のストライカー、カリム·アンサリファルド:Karim Ansarifard【1990年4月3日】は19-20シ-ズンをアルスィ-リーヤでプレ-した後欧州復帰。この日ピッチを踏んだ十四名のうち、半数を上回る八人がカタ-ルでのプレー経験者。イランのフットボーラ-が国外で最も多く在籍したのがカタールスターズリーグであることは間違いない。両国の関係を象徴していると思いながらカタ-ルからの映像を眺めたのが二年前。ちなみにベンチに控えていた谷口彰悟:Shōgo Taniguchi【1991年7月15日生】も地元アルラーヤン所属だから、’23年以降欧州のトップスター選手をかき集め急成長したサウジアラビアに抜かれこそしたものの中東トップレベルを維持しているのは疑いようもない。
先月23日に、AFCが発表したクラブ(リーグ)のランキングでも
100ポイント越えはサウジと日本のみ。三位には韓国、その下10ポイント差の中にUAEとイラン、カタールが仲良く並んで収まっている。ところが今回はドローンによる攻撃でカタ-ルの国営エネルギー施設でさえもイラン革命防衛隊は標的にしたらしい。昨日カタ-ルでの液化天然ガスの生産停止が発表されておりもう仲良しではない。
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ベルギーは良いところ 同胞を招く元協会の会長/現クラブCEOはイラン系フランス人
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欧州でもイラン人を見掛けるのはまずベルギー。写真は’18-19シ-ズンに撮影したアリ·ゴリザデ:Ali Gholizadeh【1996年3月10日生】。当時ロワイヤル·シャルルロワSCにはセントラルミッドフィールダーのオミード·ノールラフカン:Omid Noorafkan【1997年4月9日生】、センターフォワードのカーヴェ·レザーイー:Kaveh Rezaei【1992年4月5日生】、右ウィンガーにユネス·デルフィ:Younes Delfi【2000年10月2日生】のイラニアンカルテット四人が顔を揃えているのを知って「フランス語オランダ語に次いでペルシャ語が共通語になるんですかね」と森岡亮太【1991年4月12日生】の応援に来た現地邦人の方と苦笑した。
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