変革から三十年 日本とスウェーデンの教育は何が違うのか
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確かにスウェーデンの経済成長は高い教育水準に支えられている。アルフレッド·ノーベル:Aifred Nobel【1833年10月21日生-1896年12月10日没】を輩出した国だけありノーベル賞受賞者が大学教授を務めるヨーテボリ大学は入試倍率も高い。’11年にIFKヨーテボリからMLSのシアトル·サウンダースでプレーした元スウェーデン代表アダム·ヨハンソン:Adam Johanson【1983年2月21日生】は同大学出身。しかし日本でJリーグが始動した翌年の1994年スウェーデンでは学校教育の改革が実施され転機となる。両国の経済成長の差が開きくポイントかもしれない。
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国は指針を定め自治体主導へと舵をきった。現在のスウェーデンに義務教育から大学まで学費はない。制服や髪型の規制もない。更に高校受験もない。偏差値という概念もない。そして教育の現場で日本と大きく異なるのは教師が教壇から一方的に話すのを子供達が聞いて学ぶ時間を減らし、課題に対しグループで話し合い取り組むスタイルへの転換である。まわりのペースを気にせず各自が自分のできる進度で学ぶ。そこに点数で優劣をつける競争原理は働いていない。学校教育で赴きを置くのは自ら発言し能動的に行動し、それらの言動に責任を持てる人間となるための手助けをすること。子ども達が主体となって活動することを重視するスウェーデンの教育。実は日本の小学生年代のサッカー指導でもこの考え方は優先されている。ますは自律性。次に技術の指導となる。大人のロボットなどは以ての外。同国は若年層の選挙投票率が示す80%を上回る。小学校の段階で選挙や政治についての学びを施しているが仮にこのプログラムを模倣しても意味がない。政治教育の一歩前の基本的な教育の方向性から日本は見直さなければ政治離れは改善できない。
スェーデンではマスメディアの発信する情報を鵜呑みにするなとも学校の授業で教えている。なるほど、今の日本の教育環境からはグレタ·トゥーンベリさんは現れない〖第六十二話了〗
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