スタメン全員日本人の欧州のクラブチームが誕生する未来
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国名が「象牙海岸」を意味することから、ボールと戯れる(?)象のデザインが印象的なコートジボアール協会のエンブレム。
写真はカールスバーグの『エレファント』。7・2%のアルコールだけでなく味も香りも濃い。ライセンス生産はなくデンマーク本社のみで醸造されている製品。
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昨日日本代表を褒めたらイラク戦は無残な内容で完敗。鈴木彩艶:Zion Suzuki【2002年8月21日生】は叩かれても気にすることはない。8月のサークルブルッヘ戦で欧州デビュー。以後リーグ戦全試合にフル出場しており、この抜擢は悪くない。
現在登録メンバーに常時日本人の名前が連なるシント=トロイデンVV。ベルギーには国籍の制限がない。
いつかスタメン全員日本人のクラブチームが欧州で誕生するならば、ベルギーしかない。この国にはかつて信じられないクラブが存在したのだから。
アントワープを出発した列車はエスコー川を越えズウェインドレストに停車。次のメルセレ駅を過ぎれたので下車の準備にかかる。鉄道代金は往復で4,2ユーロ。赤レンガの駅舎は職員の気配すらなく、北に向かってのんびり歩けばスタディオンには迷うことなく着いた。
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KVRSワーズランド·SKベフェレンの一部昇格は2012年。その前身は1936年設立のKFCレッドスターハースドンク。2002年のスタジアム移転に伴いKVレッドスターワースランドと改名、そして古豪KSKベーフェレンと合併したのが2010年。黄色と青のユニフォームが波乱の歴史を象徴している。チケットに印された日付は
2014年10月4日。
この日はサークル·ブルッヘ戦、途中天気が崩れたナイトゲームは退場者を出しながら1-0でホームチームの勝利。勝因は、ブルッヘのエース89番に対して、二人での対応を怠らなかった。
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本拠地フレシエル・スタディオンの収容人員は13000人弱。
ベフェレンの人口は二万人、メルセレが一万人、五千人にも満たないハースドンクを含めても、お隣のライバル、ロケレンの四万人に劣る。地域最大は人口7万3千人のシントニクラース。この街を挟んで西側にロケレン、東側にベフェレンが位置するのがワースランド。
2001年に200万ユーロの赤字を抱える経営難のKSKベフェレン。この窮地を救うべく某企業から100万£(2億1400万円)融資の申し出があった。後にアーセナルから流れた資金であることが判明する。
当時ベフェレンに所属していた外国人選手は5~6名。変わり種は韓国人リ·サンイル:Sang-il Lee【1979年5月25日生】。大学卒業後単身渡欧、’02年の日韓ワールド杯開催時はベールショットに所属していた。