Foot ball Drunker 〔123〕visiting 『White Hart Lane』ロンドン / イングランド

二千八年 夏の記憶

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トッテナムが三十三年ぶりに来日する“明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo”。·····長い。
今年還暦を迎える筆者世代にとって2000年以降など、つい最近。九十年代は少々懐かしい程度だから’91年キリンカップ最終戦は今でも鮮明な記憶が蘇る。その一方で三日前の晩飯は何を食べたのかを思い出せない。原因は飲み過ぎただけではない。


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ニュールートマスターがロンドン市内を走り出したのは2012年から。旧ルートマスターに乗って向かったのはピカデリー。王立芸術アカデミーでは毎年恒例のサマーエキシビションを開催中。バーリントン·ハウス中庭にアンソニー·カロ:Anthony Caro【1924年3月8日-2013年10月23日】の黒彫刻が並んだのは2008年。この巨匠も同アカデミーの出身。同年に行われたロンドン市長選挙でも新型ルートマスターバス導入を公約に掲げた候補者が当選するほど、この赤いバスはロンドン市民にとって重要な乗り物。UEFA欧州選手権オーストリア·スイス大会に続き、北京五輪も閉幕。男子サッカー種目の金メダリストはアルゼンチンU23代表。カナリアの若きセレソンは言わずもがな欧州勢ではベルギーとオランダにタレントが揃い、珍しく見どころ満載となった。


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第123話はトッテナム・ホットスパーFCの旧本拠地ホワイト·ハート·レーン。’16-17シーズンを終えるとホワイト·ハート·レーンから離れ、仮住まいのウェンブリー·スタジアム(2007年完成)に。’18-19シーズンから本拠地として使用されている現在のトッテナム·ホットスパースタジアムは14年の起工。完成してから行った事はないが工事中のこんな写真ならばハードディスクから出てきた。


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同日撮影したホワイト·ハート·レーンの解体工事は’17年5月20日に始まるので、その少し前に撮影したと思われる。

旧国立には四万五千人の大観衆、横山謙三ジャパンは日本サッカー新時代を予感させた。翌92年のキリンカップでは、オフトジャパンと対戦するためウェールズ代表が来日。6月7日松山の愛媛県総合運動公園陸上競技場で0-1で勝利している。


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2014年8月16日ウェストハム·ユナイテッドとの開幕戦、ベンチにはベン·デイヴィス:Ben Davies【1993年4月24日生】の姿が。21歳でスウォンジー·シティから北ロンドンのクラブへと移籍。この日残り8分でピッチに入り決勝点をアシストしたハリー・ケイン:Harry Kane【1993年7月28日 】と共に燻る事三ヶ月。11節ストーク·シティ戦で初スタメンのケインに続き、デイヴィスに漸く訪れたスパーズでの初スタメンは、エヴァートンFCをホワイト·ハート·レーンに迎えての一戦。