報道関係にだけ好評 ポルトガルでの月曜ナイトゲ-ム
◇◇◇◇◇
9月25日放送の『FOOT×BRAIN』に市野瀬敦:Atsushi Ichinose【1961年生】教授が出演されていたのでYou tubeを拝聴した。欧州でカトリックの国ならばお休みの日曜日は午前中まず教会で祈りを捧げ、外食にしろ家庭料理にしろ家族や友人で集まり昼食を済ませた、みんなでスタジアムに足を運んだのは一昔前。近年ポルトガルではテレビの影響で金曜と月曜にも試合を組むようになり「試合終了が零時でそんなの誰が見に行くんだろう」のコメントには苦笑。
◇◇◇◇◇
日曜日よりの使者は月曜日まで残業,する
◇◇◇◇◇
そう、金と月に必ず試合が組まれて、しかも国土が狭い。日本からスケジュ-ルの合間を縫って取材の旅をする人間にとっては、効率が最高に良いポルトガルは非常に有難い国なのである。この写真は土砂降りの中でウォーミングアップするFCヴィゼラの選手達。南欧の試合だから中断されることもなければ、サポーターも屋根がなくて濡れようが苦にしない。この日は終了後に晴れ間が射してきた。
◇◇◇◇◇
◆◆◆◆◆
欧州では朝方土砂降りでも昼過ぎには上がっていることが多い。歩いていたら、突然雨脚が強くなった時には、「日曜日よりの使者」口遊んでげらげら笑いながら歩くしかない。
作詞と作曲は甲本ヒロト:Hiroto Kōmoto【1963年3月17日生】。日本代表トリオが出演したアサヒビールのCMで流れていた頃は、家族と暮らしてテレビも見ていた。主題歌になった映画『ゼブラーマン』は2004年の公開。四歳の息子を抱えてスタンドで叫んでいた。現在Jリ-グでは大分トリニータ&松本山雅FCのチャントで使用されている名曲。この曲を聞くとビ-ルが飲みたくなるが、聞かなくても青い空を見上げると飲みたくなる。ポルトガルといえばス-パ-ボック。
◇◇◇◇◇
◆◆◆◆◆
人口は二万五千人のヴィセウ県トンデラ市に五千人収容のスタジアム。第72話は エスタディオ·ジョアン·カルドソ。鉄道駅がないので行き方はコインブラから黄緑色のFlix BUSに1時間乗車して何とか辿り着く。以前ブルガリアでも同じ体験、どんなに渋滞等トラブルで出発も到着も遅れようが選択肢がないのだからバスを使うしかない。だからこそ、日本では経験できないバスの旅に欧州のリアルが垣間見れるし僅かなスリルも楽しめる。
◇◇◇◇◇
◆◆◆◆◆
もっとも2005年当時上海で路線バスが動かなくなり、乗客が降りて後ろから安全な場所まで押した経験に比べれば驚く程ではないか。そんな中国を鼻で笑えたのは二十年前。2018年に元ジャーナリストで蒋立章氏は自身が所有するスポーツマーケティング企業ホープグループ(2004年創業)を通じてトンデラの株式の80%を買い占めた。ラ·リーガ2のグラナダ、母国では一部=スーパーリーグの重慶力帆、二部のリーグ2の上海申帆も既にホープ·グループの傘下にある。ダヴィド·ベレンゲル:David Belenguer【1972年12月17日生】氏がトンデラのソシエダ·アノニマ·デポルティーバ=SAD※クラブの財政管理法人の社長職に就いた。また四シーズン連続でトップリーグを維持する好調な成績から2001年から職を務める名物会長ジルベルト·コインブラ:Grilberto Colimbra【1961年12月6日生】氏の留任も発表された。同氏は、保有株式の大部分を売却したことには遺憾の意を表明しつつクラブの発展を優先した結果。因みにこの時は中国以外ではブラジル、イングランド、ベトナムの外資が候補にあがったのだとか。
◇◇◇◇◇
◆◆◆◆◆