Foot ball Drunker〔161〕visiting 『Estádio do Mar』マトジニョシュ / ポルトガル

2019年から中国経済を覆う不動産バブル崩壊の暗雲。更に感染症の拡大により習近平と協会のプランは完全に頓挫した。ポルトガルだけでなく欧州全体を見渡してもチャイニ-ズの蹴球選手を見つけるのは難しい。体格と身体能力は秀でているものの、基本的な技術と献身性、戦術理解力が著しく劣るのが中国人選手の特徴。

昨日ジル·ヴィセンテ所属の藤本寛也:Kanya Fujimoto【1999年7月1日生】がハットトリックを達成。ポルトガル一部では日本人初となる快挙。まだ二節ではあるが得点王争いのトップに立った。パリ五輪世代が次々と海外へと羽ばたく現状、今や日本代表の中盤の層の厚さは欧州上位と遜色ないレベルにある。25歳の技巧派レフティにとって今季は日本A代表に招集されるためのタ-ニングポイントとなるはず。
十四憶人もの人口を抱える国の中から才能ある十一人が何故に選べないのか。冗談めかしてよく耳にするフレーズ。サッカーの競技人口が如何程かは検討もつかないが、断言できるのは大人から子供まで年齢やプロ/アマチュアの垣根も関係なく中華の大国でボールを蹴る全ての人々が現在よりも少し技術レベルが上向く為の地道な施策を講じるしかない。

強豪国から11人の外国人を帰化される手抜きの発想が通用するほどフットボールの世界は甘くない。[第161話了]


◆◆◆◆◆

⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:Akari