Foot ball Drunker 〔81〕visiting 『Estádio da Luz』リスボン / ポルトガル

日本のファマリカンサポーターには嬉しくても 浦和サポーターには厳しい時代

◇◇◇◇

一富士二鷹三茄子、欧州に富士山はないが意外と鷹はスタジアム内を羽ばたいている。ナスはフランスやオランダでも食卓に並ぶ大衆料理の具材。子供の頃は正直美味いとは感じなかったが、この茄子が料理の中でボランチ的な役割であると気づかされるのは大人になってから。オリーブオイルやチーズとの愛称は抜群。

塩漬けにしたオリーブの実はビールの御伴。グラスはスーパーボックでも注文したのはサグレス。そしてチケットの日付けは2010年4月1日と記された下写真。


◆◆◆◆◆

DAZNでリーガ· ポルトガル·べウィン第15節を視聴。SLベンフィカはFCファマリカンに格の違いを見せつける3-0の快勝。但し前節まで5試合連続スタメンの背番号11がこの日はベンチ入りすらしておらず肩透かし。
それでもベンフィカサポーターから放たれる熱は同国隋一。画面からでも伝わると同時に懐かしさが込み上げる。古巣復帰のアンヘル·ディ·マリア:Ángel Di María【1988年2月14日生】は開幕戦から7節まで六試合に出場し5G2Aの活躍と衰えを見せない。12月13日のUEFAチャンピオンズリーググループD、指揮官ロガー·シュミット:Roger Schmidt【1967年3月13日生】の古巣ザルツブルグ戦でもコーナーキックが直接ネットを揺らす先制点。前半終了間際に2点目もアシスト。チームをUEFAヨーロッパリーグへと導く原動力に。


◆◆◆◆

それにしても不思議な時代である。日本人が出場していないポルトガルのリーグ戦は視れるのに、FIFAクラブ·ワールド杯(CWC)で浦和レッズとマンチェスターシティの大陸王者対決を視る術が『FIFA+』以外にないとは。観光気分の親善試合ではない。これこそアラビアンナイト=Jのクラブが世界最高峰に挑む夢と冒険の物語。日本開催で鹿島がレアルと対戦、準優勝した七年前とは放送業界の状況や動向が大きく異なるのを痛感する。
筆者世代にとって12月の風物詩、クラブ世界一決定戦が旧国立で開催され足を運んだ昔ばなしは75話で書いたばかり。


◆◆◆◆

ちなみに今回のサウジアラビア開催。アル·イテハド所属のカリム·ベンゼマ:Karim Benzema【1987年12月19日生】も出場しているからそれなりに豪華版。

第81話は、SLベンフィカの本拠地エスタディオ·ルス。UEFAヨーロッパリーグ準々決勝1stレグ。この年のベンフィカはジョルジェ·ジェズス:Jorge Jesus【1954年7月24日生】が2008年ヴァレンシアから加わった”復活”パブロ·アイマールを軸に据え五シーズンぶりの国内優勝を果たす。

南米各国の代表級をズラリ並べるラテンカラー一色のベンフィカ。見事なほどポルトガル語圏とスペイン語圏で統一されたメンバー構成。