Foot ball Drunker 〔130〕visiting 『Esenyurt Necmi Kadıoğlu Stadyumu』イスタンブール / トルコ


◆◆◆◆◆

2020年の同大会カザフスタン戦。敵地での無観客試合は本来のセントラルミッドフィールダーより一列前でのプレー。期待に応え代表での初得点を記録し勝利に貢献している。昨年のEURO予選グループGでは四試合にスタメン。

実はFKジャルギリス·ヴィリニュスでその姿を撮影していたのだが、五年を経て髭だけでなく頭髪までキレイに剃り落としていたから、一瞬判らなかった。


◆◆◆◆

17節のトラブゾンスポルの試合に話を戻す。翌日多くの解説者は、そのポジションにファウルはなく、主審が下した判定の正当性を述べている。この騒動で一気に注目されたエクメル·ファイク·サリアリオール:Ecmel Faik Sarıalioğlu 【1960年1月1日生】会長は、サラル&サリアリオールファミリーの一員。トラブゾン·オフ地区の出身で 1970年からはイスタンブールに定住している。2007年にクラブを買収したオメル·サリアリオール:Ömer Sarıalioğlu氏が会長に就任して。’10年にイスタンブールスポル財団を設立。’15年に他界するとその多額の資産は財団へと移管されている。クラブはイスタンブールスポル財団が100%所有し
叔父の後を引き継いだのがエクメル·ファイク氏。


◆◆◆◆

サラル&サリアリオールファミリーの名前は、フットボール以外
でトルコ国民には広く知られている。

前述の2004年から17年にかけての《サララル》マフィアとシャヒンレルとの抗争。トルコで二番目に大きな犯罪組織が密かに狼煙を上げたのは80年代まで遡る。


◆◆◆◆

2023年11月、オズギュル·サラル:Özgür Saralを含む24人が検挙されトルコ政府は犯罪組織サララルの壊滅を発表したはずが、先月ブルサを拠点とするサララルの27人(リーダーはハッキ     
·サラル:Hakkı Saral)が逮捕されたばかり。
トルコやエジプトならば政財界の大物には表の顔とは別に裏の顔を隠し、非合法の資金源が存在していたとしても今更驚く話でもないか。[第130話了]