2012年7月に二部のボーフムから一部昇格が決まったアイントラハト・フランクフルトへの移籍が決まった乾貴士。
今シーズン終了とともにその契約が切れるが、同チームは彼との契約延長オプションを行使する意向の様だ。
これはフランクフルトの地元紙がチームのスポーツディレクターであるブルーノ・ヒュブヒャー氏へのインタビューで彼が明言したことから判明した。
確かに乾のプレイには波があり、しかも一度スランプに落ち込むとなかなか抜け出せないという悪癖はあるものの、そのキレのいいドリブルと中への切込みからのシュートなど、見るものを魅了する大きな武器を持っているのも確かである。
アルミン・フェーに見出されたものの、度重なるシステム変更などで調子を落とすとベンチへと追いやられ、更に調子を落とす悪循環に陥っていたが、ブレーメンで監督を歴任していたトーマス・シャーフが監督に就任すると状況は一転した。
ブレーメン時代に多くのファンタジスタを指導し、開花させた新監督の元で乾は見事に復活を遂げた。
まだ完全な復活とまではいかないものの、多くのチャンスを作り出し、アイントラハトの攻撃の一翼を担っている。
再び日本代表に返り咲くことが出来たのも、シャーフの就任と無関係ではないだろう。
そして、長谷部の加入も乾には追い風となった。
ドイツ語にも堪能で、監督の意思をピッチ上でも伝えることが出来る彼の存在は、乾の復活に一躍買っているだろうことは想像に難くない。
後はピッチで結果を残すだけだ。
更なる活躍に期待したい。