Foot ball Drunker 〔42〕visiting 『Edmond Machtens Stadium』ブリュッセル/ベルギー  


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第42話はエドモンド・マクテンス・タジアム。

ジョン・テクストル:John Textor【1965年9月30日生】のオリンピック・リヨンのディレクター就任が発表されたのは今春。
イーグルフットボールLLCがロンドンのクリスタルパレスに続き、ブラジルのボタフォゴ90%、更にRWDモレンベークの株式80%を手に入れている。


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RWDMブリュッセルFCが2014年6月、財政難によるライセンス失効で歴史に幕を閉じた。そこで1951年創立のスタンダール・ウェッテレンを前身とするクラブが名称を引き継いだのは2015年。
米国資本を追い風に一部昇格を果たしたのがRWDモレンベーク。

さて『テロリストの温床』とメディアに書き立てられた地区のクラブに移籍して安部は大丈夫なのかと聞かれるので昨年=2022年に撮影した写真を今回は並べてみた。昼間の風景は穏やか。
実際に歩いてもスタジアム近郊の治安が悪いとは思えない。


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カバー写真の美女が手にするのは、以前とデザインが変わっていた地下鉄のチケット。利用時車両内でもスカーフ姿の女性を多く見かける。
そもそも冒頭のブリュッセル南駅付近。駅の南東は町田浩樹:Koki Machida【1997年8月25日生】のサンジル、北西部はかつて森岡が在籍したアンデルレヒト、
隣接した北部がモレンベーク。この周辺は太陽が昇り沈みする時間帯で街が変わるのは今にはじまったことではない。
更につけ加えるならば、今夏旅行者が犯罪にあった件数急増は、ブリュッセルだけではないはずだが、その話は別の機会に。


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 テロに加担したごく少数の犯罪者によりイスラム=悪と一括りにされ、偏見と差別が憎悪の連鎖に繋がる。実際2016年3月22日にベルギーで起きた無差別な連続テロ事件では、イスラム教徒の犠牲者も出ている。多くの移民が平和と共存を願い欧州社会へ順応する努力をしている。
しかし、この騒動を都合よく利用し、若者を扇動する輩が存在する。後だし犯行声明が今回も便乗にしか思えないのは筆者だけではないだろう。[第42話了]