柿谷も自身の独特なリズムを周囲に理解されて初めて力を発揮するプレーヤー、つまり「使われる選手」であり、自力での打開力は持ち合わせていない。それは香川も同じだ。こうした選手はチームスタイルに左右されるため、監督交代などの変化に適応しづらい。
その点で武藤はフィジカルが強く、ボールキープにも長ける。スピードもあるため周りに活かされる事も出来るし、自力で局面を打開する事も出来る。日本人にしては珍しいタイプで、どこへ行っても通用する要素を持っている。
2010W杯終了後、ザックJAPAN初ゴールを決めたのは香川真司だった。それから4年、香川は代表の中心プレーヤーとなった。W杯終了後の初ゴールを決めた者には4年後の成功が待つ。こんなジンクスは聞いたことが無いが、本当に存在するかのように武藤は活躍している。2018W杯を引っ張るのが武藤である事を願いたい。