今シーズン、鳴り物入りでボルシア・ドルトムントに移籍してきた昨シーズンのセリエA得点王、チロ・インモービレ。
1850万ユーロという高額で移籍をしてきたものの、ドイツのサッカーとドルトムントの戦術への順応にてこずり、公式戦26試合で10ゴール3アシストとやや期待外れの活躍に留まっている。
そんな状況から、少しずつ試合への出場機会が減って来ている同選手は、今夏での退団を希望しているといわれており、彼の獲得にナポリ、フィオレンティーナを始め、日本代表MFの本田圭佑が所属するミランも興味を持っているようだ。
特にミランは1500万ユーロの移籍金での買取、もしくはイタリア代表FWのステファン・エル・シャーラウィとの交換トレードでの獲得を希望しているといわれている。
ミランはローマからデストロを獲得しているものの、現状では純粋なセンターフォワードタイプである彼の起用法に悩む状態となっており、メネズと共存させるには、インモービレのほうが適しているといえる。
しかしながら、その代償としてエル・シャーラウィの放出というのは難しい判断になるといわざるを得ない。
近年は怪我がちで出場時間こそ短いものの、出場すればきっちりと結果は残せる選手だけに、できれば手元に残しておきたい選手だろう。
ドルトムントとしては、ロイス以外にウィングを任せられる選手が居ないことから、エル・シゃーラウィの獲得は願っても居ないこととなるだけに、移籍金、交換トレードどちらにも旨味がある。
インモービレの代理人は今夏での移籍を否定したものの、ドルトムントに購入していた豪邸を売りに出したとの報道もあることから、少なくともドイツを出ることは規定路線であるといえそうだ。