85〗Blue Water Arena / エスビャウ

今年も大人気 大使館のオ-プンデ- 

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11月に入って、いきなり三連休の週末。雨のハロウィン翌日から好天の中盛り沢山のイベントが各地で催された。このコラムで寅さんサミットを取り上げたが、神奈川県民には些か遠い。そこで渋谷区猿楽町のデンマ-ク大使館が例年施設の一部を開放する《Denmark Open Day 2025》にお邪魔した。簡単なアンケ-トに答えるだけで貰えたのはカ-ルズバ-グ缶。同国だけでなく世界で愛飲されている有名ブランド。一方南部では伝統的な手法に拘り麦のワインとも称されるベーゲダルビールが醸造されていたりもする。
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北欧人の日光浴好きは 医学的理由がある

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デンマ-クに限らず北欧や緯度が高めの欧州諸国では、冬季うつ病:SADと呼ばれる症状が確認されている。これは日照不足が原因とされており、日本でも梅雨の時期に発症したりするらしい。冬季な日照時間が短くなる国では、夏に不足したビタミンDを補おうとし日光浴をして、サ-モンや卵などビタミンDを含む食事を摂り、足りなければサプリで補う。恥ずかしながら紫外線:UVBが皮膚に当たることでビタミンDが生成されることを最近まで知らず、夏に日光浴をすると冬風邪をひきにくくなるのは自身の体質だと思っていたほど健康には疎い。
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好転の日には街中でビ-チのようなスタイルで自転車のペダルをこぐカップルを見掛ける事も。自分も休日は公園で日光浴をして半裸で園内散策もするが、公道は何となく変質者的で気がひけるから、そこは文化の違い。ちなみにこの写真も男女の後ろ姿だからシャッタ-をきれているのだが、露出度の高い女性一人にレンズを向けたり、好奇の目で見てしまった時は、中国語に切り替えるのが長年異国を旅して身につけたマリ-シア。
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清潔で落ち着いた国内第五の都市

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デンマーク人は謙虚だが個人主義者が多く集団行動には向いていないらしい。B型人間にはとても過ごし易い国である。コペンハーゲン、オーフス、オーデンセ、オールボーに次いで同国五番目の都市は、ユトランド半島の西岸に位置しドイツ国境の街フレンスブルクとの距離は約百二十キロ程度。エスビャウの市制は1899年と新しく歴史的な見所は少ないのだが、清潔で暮らすには最適。軽く散策したところコペンハ-ゲンのように観光客で溢れていないし治安も良さも想像がつく。

エスビャウまで行ったなら 日帰りでリーベへ足をのばすべし

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カバ-写真の瓶は密かな観光スポットでもある最古の街リーベにある醸造所のRibe Bryghus。以前は列車庫として活用されていた建物にリノベ-ションを施し移転したのが五年前。人工炭酸ガスを一切使用しない伝統製法のイングリッシュエールは絶品。
ラテン語のBIBERE:ビベール(飲むの意味)が語源とされるビ-ル。街の名前RIBEとスペルは似ているがデンマ-ク語だとビ-ルはØl:オールになる。黄緑色の文字でラベルにはマルスクフヴェデ。ピルスナー麦芽と小麦麦芽の二種類を原料とするライトウィートビール。ドライレモンのスパイスが効いていて美味。2007年の行政改革により現在はエスビャウ市の一部となった。トルヴェット広場は街の中心で、歴史を感じさせる数少ない場所。改修工事を経繰り返しマーケットやコンサート、冬にはスケートリンクと文化イベントが頻繁に開催されており、地元の人々や観光客にとっては待ち合わせ場所として利用されている。
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敷居が高いと感じたならば、迷わずホットドッグスタンドに

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