ブヌコボ空港 モスクワ市内とメトロで繋がる
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イスタブール空港の到着案電光掲示板を撮影したのは先月。一番下に表示されたターキッシュ エアラインズ420便はモスクワのブヌコボ空港から四時間のフライト。欧州航空会社に対するロシア領空内の飛行制限が続く中、唯一モスクワ便が運航されているEU加盟国がトルコ。シェレメチェヴォ、ドモジェドヴォに次ぐモスクワ第三の空港は、以前サンクトぺテルブルクから戻る際に利用している。
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昨年9月地下鉄ブヌコボ国際空港駅が開業。市内西部の新興オフィスビル街モスクワ·シティ近くのデロヴォイ·ツェントル駅からブヌコボ空港への直通運転を実現。もう怪しげなシャトルバスに詰め込まれる移動もなくなった。
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ソビエト連邦代表チームが初の国際親善試合を開催したのは1924年11月16日。FIFAの同意を得てモスクワに乗り込んだのがトルコ代表だった。(※当時ソ連はFIFA未加盟)。実は未知なる強豪との試合を熱望したのはトルコ側。ソ連からすれば渡りに舟のプロパガンダ。
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第11話はスパルタク·モスクワの本拠地スパルタク·スタジアム。北西部の地下鉄7号線スパルタ駅の開通式が催されたのは2014年8月27日。交通アクセスは申し分ない。その一週間前スタンドB前にスタロスティン兄弟の記念碑像を設置された。
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欧州各国各都市にスタジアムは数々あれど、こんな邪魔なモノを目にした事はない。
紀元前73年に奴隷を率いてローマ帝国に対して反乱を起こした剣闘士スパルタカスの名前を冠するクラブの創設者がニコライ·スタロスティン:Nikolai Starostin【1902年2月26日–1996年2月17日没】と三人の弟。
共産主義下でのフットボールチームは政府が管理する組織に属しており、ディナモ·モスクワは秘密警察、CSKAはモスクワ中央陸軍、ロコモティフは鉄道省といった具合。そんな中で異彩を放ったのが市民クラブのスパルタク。
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4月13日ロシアプレミアリーグ24節は今季の天王山。首位ゼニト·サンクトペテルブルクは敵地で二位クラスノダールを下し首位の座を死守。やや離されたセカンドグループは三位ディナモ、四位ロコモティフ、五位CSKAのモスクワ勢。この日FKソチに0-1で敗れた順位を7位に下げたスパルタク·モスクワはスペイン人監督のGuillermo Abascalwを解任。開幕戦からカップ戦二試合も含め五連勝を飾りクラブ史上最高の好発進。しかしら徐々に歯車が狂い出す。4節から7節は1分けを挟んで三連敗。指揮官最終ラインの要、主将のギオルギ・ジキヤ:Georgi Tamazovich Dzhikiya【1993年11月21日生】をスタメンから外す荒療治。