シェンゲン圏ではないブルガリアからの国境越え
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このテキストの前半は、ブルガリアのソフィアからハスコヴォ乗り換えで国境を越えイスタンブールに戻るバス車中で書いていた。ギリシャのテッサロニキから乗った客の多くがソフィアで降り、入れ替わるようにソフィアから乗り込むのは僅か数人。
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各国がEUの枠組に収まった現在、ブルガリアトルコ間の国境でバスから入出国の際に下車して旅券にスタンプを押してもらう懐かしくも、今となっては貴重な経験。足止めで二時間近く到着が遅れ少々肝を冷やしはしたのだが。
確かにこの両国間を移動すると気温差にはじまり、独自の通貨、また人種・宗教・文化・言語…と国民の民族的な違いが強く感じられる。
欧州で協定加盟国間の国境を自由に通過できるシェンゲン圏が誕生したのは1985年。一年前のEUの内務相理事会ではクロアチアの参加は認められたもののブルガリアは否決。今やEU加盟国でシェンゲン圏外は、ルーマニア、キプロス、アイルランドの4カ国だけになってしまった。
イスタンブールに無事到着。朝起きて目覚ましの一杯は水がわり。その土地の水があわない事はあってもビールがあわない国はない。
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第54話は、トルコイスタンブールのウムラニエ地区に在るウムラニエ市立スタジアム:Ümraniye Belediyesi Şehir Stadı。
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現在収容人員3,513人ながら昨季クラブ史上初のシュペルリグ昇格にあたり同基準を満たすためのアップグレードをしたにも関わらず一年で降格している。今季も12節消化した時点で18チーム中14位と低迷。苦戦を強いられている。
新戦力は見覚えのあるベルギー&ギリシャ人
そんなウムラニエスポエルに今季加入したのが、ヴィクトル・クロナリディス:Victor Klonaridis【1992年7月28日生】。その姓が示すとおり父親はギリシャ人。但し母親はリエージュ生まれのベルギー人。ヴィクトル自身もセランで生まれたが16歳までは、アフリカのウガンダで暮らしていた。
アテネに移住するとAEKアテネユースから2010年トップデビュー。