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日進月歩の成長を見せるFW内田美鈴が2ゴール~連敗ストップのハリマに遂に帰って来た、千葉園子【プレナスなでしこリーグ2部・第13節、ASハリマ・アルビオンVSコノミヤ・スペランツァ大阪高槻

【プレナスなでしこリーグ2部・第13節】
開催日:2017年9月3日(日曜) 15:00 KICK OFF
会場: ウインク陸上競技場(兵庫県) 観客動員:932人
ASハリマ 3-0 コノミヤ・スペランツァ大阪高槻
【得点者】<ASハリマ>藤澤(20分)、内田(21、75分)

≪公式記録PDF(なでしこリーグ公式HPより≫

「帰って来た背番号10~千葉園子~!!」

 いつも通り、メンバー発表のアナウンスを自ら務めるASハリマ・アルビオンの岸田直美社長のその声に、大きな歓声が沸いた。千葉園子が帰って来た!

 公式戦では約3カ月ぶりの出場。開始早々に左サイドでボールを受け、ゴールライン際を自らのドリブルで突破して放ったシュートは相手GKに防がれるも、味方やサポーターに勇気を与えた。その後もフルスロットルでボールを追いかける姿は観衆を魅了した。

 試合後の少年少女との交流サッカー大会。イベントの最後には指導を受けた子供たちがお目当ての選手の前でサイン待ち。そこで一際長い列を作る人気者・千葉園子に笑顔が戻って本当に良かった!

リーグ再開後の連敗、立ち戻った人選

 8月19日から再開されたプレナスなでしこリーグ2部。ASハリマ・アルビオンは首位・日体大FIELDS横浜と勝点8差、同2位のセレッソ大阪堺レディースと同5差の4位という現実的に1部昇格を狙える位置で中断期間を迎えていた。

 しかし、再開初戦となった第11節・敵地での吉備国際大学Charme戦では序盤に決定機を量産しながら決めきれず。61分に1失点した後は引いた相手を崩す打開策に乏しく、敗れた。続く、ホームでの第12節・ニッパツ横浜FCシーガルズ戦も前半のセットプレーからの1失点が重く響き、2戦連続で0-1という連敗を喫した。(リーグ戦に関しては中断前と合わせると4連敗。)

 ただ、この苦しい境地に立たされたチームには、怪我で3カ月近く戦列を離れていた大黒柱のFW千葉園子が帰って来た。

 千葉を欠いた6月~8月の試合では<4-4-2>を採用し、ボランチのMF武田裕季がCBとしてプレーする布陣で戦っていたが、この日のハリマはリーグ戦中断前と同じ<4-2-3-1>を採用。千葉は今季メインで起用されている左サイドMFとして先発復帰した。武田もボランチに戻り、全てがリーグ戦中断前の状態にリセットされた“鉄板メンバー”で仕切り直しのリスタートという試合が始まった。

古巣対決・虎尾を中心に面白いように相手の裏を突く攻撃

 対戦相手のコノミヤ・スペランツァ大阪高槻は、昨季1部9位で入替戦の末に2部降格。多くの主力選手が退団し、運営会社の問題も公となった。今季もここまで1勝11敗。チャレンジリーグ(3部相当)への自動降格が迫っている。ただ、前節は2位・C大阪堺L相手に2-3と敗れたものの、カップ戦女王にしてリーグでも首位を狙う相手に2点を先行。土俵際にまで追い詰めていた。

 試合は先発復帰した千葉の存在により、左サイドに大きな攻撃の起点が出来たハリマが序盤から優勢に試合を運んだ。

 20分、左サイドで千葉が受け、中央へのクサビをFW内田美鈴が丁寧に左サイドのスペースへ流す。このパスを攻撃参加した左SB藤澤真凜がトップスピードで受けてドリブルでぺナルティエリア内に持ち込む。相手GKにクロスと予感させながら、藤澤は自らニアサイドを破る左足のシュートを決め、ハリマが先制する。

 さらに直後の21分、その藤澤のクリアボールのようなロングフィードが相手DFラインの頭上を越え、GKが飛び出して来る絶好機に。懸命に走り込んだFW内田が相手GKのタイミングもずらす余裕も見せたループシュートが決まり、ハリマは一気に2点のリードを得る。

 この日は特に対戦相手・大阪高槻に昨季まで9シーズン在籍していたMF虎尾直美が、自慢のパスセンスで縦・横・宙・時間の“4次元”を支配するかのような的確なパスを披露し続けた。

 リードを許した状況で相手のDFラインが高くなると、虎尾の空中を利用したパスがさらに冴え、千葉や内田、右サイドMF葛馬史奈が躍動。面白いように裏のスペースを突き、前を向いてトップスピードで仕掛ける攻撃を繰り返した。3点目を奪える絶好機を何度か逃したが、連敗中のチームとは思えない完璧な試合運びを見せた前半。ハリマは2点リードで折り返した。

テンポを落としながら再起動・追加点・完勝!

 怪我上がりの千葉が前半のみで交代した後半、両チームともにシュートに至るような攻撃は皆無となり、試合は膠着した。ただ、2点リードしたハリマは相手の出方を見極める必要がある。いったんテンポを落とし、守備から整理して手堅く入った。その中で、FW内田や右サイドMF葛馬、後半から入ったMF沼田倫子は足を止めずにプレスに奔走した。

 そして75分、相手の後方でのパス回しを内田・沼田の連動したプレスでボール奪取。ショートカウンターが発動し、内田がフェイクを入れながら相手GKやDFをよく見極めながら放ったシュートが決まり、ハリマが3点目。(一瞬オフサイドの判定だったが、取り消されて得点が認められる。)

 この試合で自身2点目を挙げたFW内田はこの日のMVPに選出。ホームでは自身初得点だった。シーズン開幕直前の新加入ながら序盤から1トップに定着した内田は、カップ戦ではサイドMFを任されるなど、プレーの幅を拡げている。加入から日進月歩の成長を続ける彼女は利他的にも利己的にもなれる万能なFW。チーム力のさらなる伸びを期待したいシーズン終盤で最も期待される選手となっている。

 試合は3点目を奪って以降に相手が空中分解してしまったかのように集中が切れ、葛馬や途中出場のFW矢次亜佳音が自在にスペースを突破してチャンスメイク。武田と小池快の両ボランチが惜しいミドルシュートも放った。

 惜しむらくは、この日はドリブルやチャンスメイクだけでなく、守備でも献身的でキレの鋭さを見せた葛馬に得点が生まれなかったこと。もっとも、得点ランク3位の6得点を挙げている彼女は、プレー全体が好調の時に限って得点が奪えず、“消えている”試合で急にゴールを奪う稀有なアタッカーだ。飄々とした姿からは想像できないかもしれないが、こういう試合後も「全然ダメでした」と自分への評価が厳しいストイックなチーム得点王には、次節以降の爆発を期待したい。

 前節は揃って先発を外れたDF西山衣美と主将・藤本まどかによるCBコンビが要所を締めて後半戦初の完封も記録し、連敗を止めたハリマ。直近2試合に心残りがあるが、復帰した千葉と共に、チームは「勝利のラインダンス」で再起動!走り始めた!(以下、順位表参照)

帰って来た!ポリバレント・マルチアタッカー=千葉園子

 3カ月ぶりの公式戦出場となった千葉園子。夏場を怪我の治療とリハビリに費やしたため、周囲の選手よりも異様に肌が白い。それでも試合前のウォーミングアップからキックの音や威力が段違いである凄みを見せ、シュート練習では勢い余ってクロスバーを何度も叩いた。全体練習をフルに消化できたのは火曜日からで、未だ1週間も経っていないとは思えない姿だった。

 急ピッチで復帰への準備を進めた影響もあっただろう。試合中は何度も太腿を押さえる場面があった。それでも上記写真のように、インプレー時には懸命にボールを追い続ける千葉の姿は多くの人に元気や勇気、自分に負けない強さを与えただろう。

 そんな千葉が尊敬する2つ年上の高校時代の先輩・元U20日本代表主将MF藤田のぞみ(現・岡山湯郷Belle)は、「後輩・千葉選手の特徴をボールに書いてください」と熱烈なサポーターから求められ、「スピードと献身性」と書きしたためた。

 千葉の最大の魅力はレンジの長いシュート力や圧倒的なキープ力といった攻撃センス、当たり負けしないフィジカル、男子顔負けのヘディングの強さなど多岐に渡るが、絶対に諦めないバイタリティ溢れる気持ちが最大の武器だろう。それは今まで1部リーグでのプレー経験が皆無ながら、なでしこジャパンに招集された彼女を応援し続けるサポーターの方々が誰よりも知っている。

 この横断幕はそんな千葉園子を最大限に表現している。この中に描かれているイラストは千葉園子本人直筆によるモノで、得点を奪った日付も記録されている。そして、右隅の“10”の中には、「1番のサポ 母より」という、ちょっと泣かせるフレーズも入り、千葉園子とそのご家族、サポーターの汗と涙と努力の結晶として毎試合掲げられている。

 ポジションを選ばず、ポリバレント(多様性)でマルチなアタッカー=千葉園子。彼女が再び走り始めた世界へ向けたリ・スタートは、彼女の目標である「観客をワクワクさせる」のに、十分なプレーぶりだった。

(ASハリマ・アルビオンのサポーターや地元・姫路や播磨地方の方々はもちろん、対戦チームのサポーターやニュートラルなサッカーファンの方々も、試合前後にはこの横断幕の前で記念写真など如何でしょうか?ちなみに1枚だけではありません。)

【フォトギャラリー】

≪ウォーミングアップ≫千葉選手はお肌が美白になっているように見えます(笑)。

≪入場時≫千葉選手と武田選手は子供好きのようです。

≪記念写真≫今日という日が良い思い出になりますように!

≪2点目直後≫得点を決めた内田選手はベンチにダッシュ!チーム全員で戦います!

≪One Day Match By 美樹工業≫美樹工業様によるご挨拶は試合前とハーフタイムにも行われました。皆さん、元気いっぱいです!

“オバドル”岸田社長によるハーフタイムショー。今回はスタンドからの写真で本格的なコンサート気分をお裾分けします!

連敗時は負担が多かった武田選手。久しぶりのボランチで勝利に貢献!

≪ヒロインインタビュー≫2得点を挙げたFW内田選手。プレーの成長ぶりは表情の変化にも出ています!

≪サポーター≫選手のお母様方も一緒になり、今日もハリマ・アルビオンを応援し、一緒に勝利を喜びました!

【ASハリマ・アルビオン 今後の試合日程】

≪プレナスなでしこリーグ2部≫
第14節、9/09 (土)15:00ハリマ-湯郷ベル@五色台
第15節、9/17 (日)13:00ハリマ-オルカ@ウインク
第16節、9/23 (土)13:00F日体大-ハリマ@保土ケ谷
第17節、9/30 (土)13:30S世田谷-ハリマ@味フィ西
第18節、10/07 (土)13:00ハリマ-愛媛L@ウインク
詳細はクラブ公式コンテンツにて。

【ASハリマ・アルビオン公式コンテンツ】

ASハリマ・アルビオン公式HP
ASハリマ・アルビオン公式Twitter
ASハリマ・アルビオン公式Facebook

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By | 2017-09-08T00:47:24+00:00 9月 8th, 2017|Categories: 未分類|0 Comments

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hirobrown
創設当初からのJリ−グファンで各種媒体に寄稿する副業サッカーライター。好きなクラブはアーセナル。宇佐美貴史やエジル、杉田亜未など絶滅危惧種となったファンタジスタを愛する。趣味の音楽は演奏も好きだが、CD500枚ほど所持するコレクターでもある。 サッカー歴:中学・高校時代にサッカー部に所属。 中学時は大阪市トレセンに選出される。 その後は競技者としてのサッカーから離れていたが、サッカー観戦は欠かさない 。

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