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“日本らしい”バニーズのサッカーで初戦を制す! 【プレナスチャレンジリーグ≪プレーオフ順位決定戦1位~4位»第1節、バニーズ京都VS大和S】

【プレナスチャレンジリーグ≪プレーオフ順位決定戦1位~4位»第1節】
開催日:2017年9月2日(土曜) 15:00 KICK OFF
会場: 山城総合運動公園陸上競技場(太陽が丘/京都府)
観客動員:374人
バニーズ京都 3-2 大和シルフィード
【得点者】<バニーズ京都>渋谷(5分)、吉田(35分)、佐藤(61分)
<大和S>榎谷(69分)、村山(87分)

≪公式記録PDF(なでしこリーグ公式HPより≫

時間をかけて積み上げた“日本らしい”バニーズのサッカー

 2017プレナスチャレンジリーグWEST(3部相当)で開幕から11戦無敗のまま4試合を残して初優勝を決めたバニーズ京都SC。チャレンジリーグは全15試合制という短いコンペティションであるため、如何に独走していたかが窺える。最終成績は10勝3分2敗の22得点9失点。ただ、第11節で優勝を決め、ホームで『優勝報告会』を催した翌・第12節では勝利したものの、残り3試合を未勝利で終えているため、ここは優勝前後で分けて考える必要がある。

 優勝を決めた第11節終了時点では9勝2分無敗の16得点2失点。今年3月下旬にフル代表=なでしこジャパンに選出されたDF石井咲希を擁する守備陣の堅守が光る数字だ。

 しかし、バニーズは堅守のチームというわけではない。失点が少ないのは守備が堅いというよりも、相手にボールを渡さないからだ。よく、「ボールを支配するだけでは意味がない」という言葉も耳にするが、ボール支配=ポゼッションを守備として有効活用できるという考え方もある。逆にボール支配が長い割には得点が少なかったり、シュート数が少なかったりもするが、相手にシュートを打たれる数も少ないから失点も少なくなる。

 それでも7月22日に終了したチャレンジリーグWESTでは、マイボール時に守備的MF澤田由佳がセンターバック2人の左側に下がってゲームを作るビルドアップや、澤田が下がる動きに合わせて両サイドバックが攻撃参加する、というメカニズムが顕著に見られる完成度の高いパスサッカーが披露されていた。時間をかけて積み上げられた緻密な連携の成果だ。

 ただし、完成度の高さは阿吽の呼吸を必要不可欠としている裏返しでもある。実は全15試合中の11試合が全く同じ先発メンバー11人が並ぶ布陣でスタートしており、優勝を決めた第11節までは僅かに1試合しか先発メンバーを変えていない(それもFW1人のみ)。結果的に全15試合のリーグ戦で4バックの4人(草野詩帆・石井・山本裕美・酒井望)と中盤の3人(澤田・林咲希・松田望)、FW佐藤莉奈の合計8人が全試合に先発起用されていた。

“日本のビエルサ”大木武の影響力

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