今回のHSV移籍は奥川が森保一:Hajime Moriyasu【1968年8月23日生】監督にアピールする大きなチャンス。二十歳の頃、FCリーフェリングで苦闘する姿を見ているだけに肩入れしたくもなる。
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昨日は、南野大活躍のアジア杯ヴェトナム戦。カタールからの映像が嫌でもワールド杯を思い出させる。
日独戦試合前の写真撮影、右手で口を覆い抗議するドイツ代表イレヴン。欧州の七チームは主将の腕章で性的少数者支持をアピールするはすが、「処分するぞ」とFIFAからの掣肘が加わり断念。仕方なしに言動統制への細やかな抵抗を見せた。この腕章着用を禁じられた精神的ショックを敗因にあげたのは第2ドイツTV。負け惜しみでしかない。
一方一昨年4月、コスタリカ代表がプレーオフを勝ち抜くと予想したうえで、デア·シュピーゲル誌はオランダ(A組)、フランス(D組)、ベルギー(F組)よりも厳しいグループに組み込まれたと冷静に分析、自国代表の早期敗退もあり得ると警鐘を鳴らしていたから、さすがとしか言いようがない。
それにしても開催二週間前に欧州十協会が人権問題改善を唱える異例の事態。開催中に欧州議会が人権侵害を非難する決議を採択したカタール大会。
FIFAは政治と切り離しプレーに集中するよう促したが、選手が雑念に振り回された感は否めない。
日本代表の欧州大国相手の連勝。最大の功労者は人権問題にまったく関心を示さなかった日本政府と協会だったのか。【二百十景了】
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■写真/テキスト:横澤悦孝 ■モデル:Mariam