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今夏移籍評価 FCリバプール

 昨シーズンは最後の最後で踏みとどまれず、悲願の優勝を逃したリバプール。更には今オフにスアレスがバルセロナへ去るなど、激震のシーズンであった。

 守備陣の再編と層の強化が一つのテーマとなっていた今シーズンの補強は、ポチェッティーノ監督の下で大躍進を遂げたサウサンプトンの主力の引き抜き、そして数年を見越しての若手有望選手の獲得という形で実現された。イングランド代表に成長したララーナとロブレン、セヴィリアから左サイドバックのモレノ、レーバークーゼンからはドイツU21代表のエムレ・チャンといった面々である。いずれも上手く育てばあと5年以上は主力として活躍しうる有望株ばかりである。

 また、攻撃面ではスアレスの後釜としてミランからバロテッリを獲得した。この劇薬の獲得が吉と出るか、凶と出るか。今シーズンの結果が非常に楽しみである。
 また、バックアップとしてこれまたサウサンプトンでブレイクした遅咲きのストライカー、リッキー・ランバートも獲得しており、こちらの層も厚くなっている。

 しかしながら、サウサンプトン組がまだチーム戦術に完全にはマッチしておらず、怪我人もまだ戻っていないことから、今シーズンはチャンピオンズリーグ圏内に居られれば御の字、という感じではないだろうか。あくまで数年後の優勝を見越した補強という印象である。それだけに、今すぐに結果は出ないだろうが、非常に良い補強であるのは確かであるので、個人的な評価はB+としたい。