実は・・・僕はイラク戦をハイライトでしか観れなかったのですが、それでも度々決定機を作っている日本の姿はU20W杯出場を賭けたアジア予選の準々決勝で敗退したり、今年1月のU22アジアカップの準々決勝での敗戦時とも明らかに違っていました。 強いて言えば、この日のネパール並みに攻撃を仕掛ける事すら出来なかったこのチームがイラク相手に打ち合っている姿には大きな可能性を感じました。また、これだけ3度も敗れた相手に対してのリヴェンジの意識もさらに強くなり、多くの選手から「決勝でイラクを倒す」という言葉が聞かれているのも目標の明確化という意味で大きな意味があったと言えます。
イラクは日本と違って23歳までのメンバーを組み込んだ上で、さらにオーバーエイジも入っているベストメンバーで挑んで来ます。もともと昨年のU20W杯でベスト4まで躍進したアジア屈指の”黄金世代”。言ってみれば、ブラジルW杯惨敗に終わったアジア勢の希望の星は、日本から見てもイラクのこの世代です。
そんなイラクとの再戦となる可能性があるのは決勝のみ。目標が定まった日本は決勝トーナメントを勝ち上がっていくためのチームの一体感を持って、まずは25日にパレスチナと対戦。フル代表が参戦する来年1月のアジアカップで対戦するパレスチナのスカウティングという意味でも重要な試合です。引いて守る相手を崩すレパートリーを加えた日本は今度はどういったシステムや戦いの幅を見せてくれるのか?楽しみに待ちましょう☆
ちなみに僕はU22アジアカップでイラクのトップ下を務めるアブドゥル・ラヒームという選手のプレーに魅了されました。彼のプレーを含めてイラクの戦いにもサッカーファンとしては楽しいんでもらいたいので、1月のU22アジアカップの記事をバックアップしておきます。
イラク戦を楽しむためのバックナンバー記事
「U22アジアカップ決勝 イラクVSサウジアラビア」 http://ameblo.jp/venger/entry-11760044365.html
「U22アジアカップ・日本VSイラク」 http://ameblo.jp/venger/archive4-201401.html#main
では最後に個人採点をお楽しみ下さい☆
【選手採点・寸評】
先発出場選手・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
GKポープ・ウィリアム 5.5 偶然セットプレーから合わせたシュート1本が枠外に外れたのみの登場シーンしかなかった。緊急招集された身のため、出場自体が収穫。
右SB室谷成 5.5 左からの仕掛けが多くて鋭かったために、右の不足を感じる。バランスを取ったわけでもなかったので。
CB岩波拓也(78分まで出場)6.0 これだけ一方的に押し込む展開でCBに組み立てが出来る彼がいる事は大きい。
CB植田直通 5.5 岩波と違って組み立てには貢献できないが、後ろを任せられる強い存在感。
左SB山中亮輔(43分まで出場)6.0 かなり鋭い突破、クロスを見せていただけに負傷は残念。
MF遠藤航 6.0 もはやボランチもスムーズにこなす。その柔軟性とシンプルに繋ぐボール裁きはドイツ代表のフィリップ・ラームのよう。
MF大島僚太(65分まで出場) 6.0 得点には絡まなかったが、横パスを延々とつなぐ悪しき日本の伝統とは違う縦パスを入れるセンスは一級品。柴崎岳(鹿島アントラーズ)よりも代表の中盤に相応しいかも!!
vFW野津田岳人 6.5 貴重な先制点となる”野津田キャノン”と独特の間合いからアシストも記録。ブレ球の左足キャノン砲は元日本代表FW久保竜彦を想起させた。”久保の後継者”に、”アジアの大砲・高木琢也の後継者”皆川佑介も台頭してきたサンフレッチェ広島は魅力的に感じる。
FW中島翔哉 6.5 攻撃の軸としてチームを牽引。豊富なアイデアをテクニックだけでなく、自らのフリーランニングにも見せたのが素晴らしい☆
FW矢島慎也 6.0 左サイドで半身の体勢から入れた斜めへの縦パス2本で得点に絡む。今度は抜け出し役としても期待!
FW鈴木武蔵 6.5 パスワークの絡みからゴールが出来るイメージが少なかっただけに、この日の3点目のゴールは貴重。ボレーのダメ押し点は彼らしさの出た特徴。