かねてより去就が注目されていた、マンチェスター・ユナイテッド所属、日本代表MF香川真司。6日、英紙エクスプレスは「彼は残留するのではないか」と報道した。
香川はここのところ昨季リーガ優勝のアトレティコ・マドリードに移籍するのではないかと取り沙汰されていた。同紙によるとユナイテッドがアトレティコのMFアルダ・トゥランの獲得を検討しており、そのトレード要員として香川の名が挙がっていたのだという。
しかし、トゥランがアトレティコ残留を強く望んだことから、この交渉は実現しないのではないかとのとことだ。
前述の通り、昨季アトレティコはリーガの2大巨頭といってもよい、バルセロナ、レアル・マドリードを抑え、18年ぶりとなる優勝を果たしている。
対してユナイテッドは、27年間に渡って監督を務めた、ファーガソンが退任し、後任を務めたモイーズ政権の下、成績は低迷。昨季を7位で終え、CL出場権を逃している。
トゥランがユナイテッドに来たがらないのは、現所属クラブを愛しているだけでなく、出場できる国際大会の有無も関係しているだろう。
アトレティコ移籍の噂から一転、残留濃厚となった香川真司は、ユナイテッドで輝けるのか。彼の本職とするトップ下には、スペイン代表ファン・マタ、同国新加入選手アンデル・エレーラを始め、まさに群雄割拠といっていい顔ぶれが居並ぶ。
モイーズの下では出番の少なかった香川が、鬼新指揮官、ルイ・ファン・ハールにどれだけ起用されるかに関してはあまりポジティブな話は聞かない。
しかし、わずかであろうとも与えられたチャンスに応える活躍を見せることができなければ、イングランドの名門クラブでの彼の居場所はなくなってしまう。