欧州蹴球文化探訪 第五の巻 リスボンで盗み見たシナリオ

いたたまれない歴史に目を背けても真実は見えない

映画『リスボンに誘われて』は、サラザール独裁政権下に生きた若き革命家たちの物語である。
 
大航海時代に植民地化したアンゴラとモザンビークではソ連・キューバに支援された独立革命軍との戦争が続いていたが、1974年リスボンでの無血革命により独裁政権は崩壊した。翌75年両国の独立を理由に、国境を下り南アフリカへと移住を余儀なくされたポルトガル人とその子孫が、南アフリカ大会でポルトガル代表へ大きな声援を送っていたことを知っただけでも価値のある大会だった。