115〗Štadión pod Zoborom / ニトラ

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ニトラ駅を出て二時間半。ニ十二時のニトラを彷徨う

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試合終了後は、宿泊地のブラティスラヴァに戻るはずが何を間違えたのかZbehyで降りてしまう。ホームもなければ行き先を示す表示案内もないこの駅で乗った列車が更にとんでもない方向に進んでいることを携帯のGPS画面がおしえてくれる。どうにか二十二時過ぎにニトラまでは戻れたのだが、次のブラティスラヴァ行きまで五時間以上あるため駅舎は閉められた。暇を潰すため街の中心をぶらつく。三時を過ぎ再開した駅で待つこと十五分、列車が無事到着し南方向へと走りだした。その間バ-で時間を潰した一部始終は95話の最後に書いて美女の写真をUPしたとおり。
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車窓の暗闇を眺めて三十分、シュラニの駅で終点がブラティスラヴァの列車に乗れたので安堵する。宿から荷物を運び駅へとUターンして休む間もなくハンガリーへと向かった。自身で墓穴を掘ってのハードスケジュール。ブラティスラヴァ~ニトラ間の列車移動は、行きの北を周るルート、帰りの南を周るルート、この二つのルートの選択を誤ると乗り換えの駅で長時間足止めをくらうことを学んだ。学んだのはいいが、二度とこのル-トをまわることはない気がする。
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豪華NHLスタ-の競演 真の世界最強がイタリアで決まる

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ミラノ·コルティナで11日にアイスホッケー男子の開幕戦が大盛り上がり。B組では前回銅メダリストのスロバキアが五輪連覇を狙うフィンランドを4-1で撃破する波乱の幕開けと報じられた。
北米プロアイスホッケーNHLのスタ-選手が冬季五輪に出場するのは2014年大会以来だから盛り上がらないわけがない。前回が新型コロナウイルスの感染者急増の影響を諸に食らいスケジュール的にリーグ戦優先での不参加。’18年の韓国·平昌大会は保険など金で揉めたのが派遣しない理由だった。
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大荒れのスロバキア国内 紙幣の裏で憂い嘆いていたプリビナ公はもういない

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2024年5月のフィツォ首相銃撃事件後、政権と野党の対立が激化するスロバキア。現政権に対しての国民の怒りが爆発したのは昨秋(9月)には、ブラティスラヴァを含む主要都市で抗議活動が発生しているからニトラでも動きがあったはず。スロバキアでは、強権親露路線を強める現政権と、EUとの連携を支持する市民側(若者が多い)との対立が深まる一方。欧州全体の右傾化の流れに身を任せ、国内経済と独自のアイデンティティーも重視する隣国チェコとは大きく差が開いたと感じる。四度目の選挙に勝ったフィツォ首相は、中間層に厳しい増税を課し富を絞り出そうとしているから荒れるのは仕方ない。さて欧州連合議会は11日、ウクライナへの総額900億ユーロ(約16兆4000億円)を無利子融資が承認された。EUが金融市場から資金調達する計画に親露ハンガリーと、チェコも拒否している。両国はフォリントとコルナの独自の通貨を現在も利用している。ユーロ€通貨を導入している国で唯一加わらなかったのは予想どうりスロバキアのみ。
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スタジアムはゾボル山の麓に位置しており、見上げれば丘の上にはニトラ城。城壁に囲まれた要塞は十六世紀に建てられて以来この都市のアイコンとなり、かつての二十コルナ紙幣は表側に君主プリビナ公:Pribina【800年頃生-861年没】の横顔、裏側にニトラ城が描かれていた。’09年よりユーロを導入して見る機会が失われたのは些か残念でならない。〖第百十五話了〗
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